ジュズダマとオオニシキソウの花が咲く
9月7日(木)
沼の脇にあるジュズダマを見た。球になったジュズダマは子供のころ遊びに使ったものである。それだけ身近にあったものかも知れない。しかし、今は、そうやたらに見ることは出来ない。ここは沼に近い。舞岡公園でも水路の縁にジュズダマがあった。若しかしたら、この様に水に近いところがジュズダマの生育地に適しているのかも知れないと思い、調べてみた。すると、資料では水辺や畑地などに生育すると書かれていた。やはり、その通りであった。この花は一風変わっていて面白い。ジュズダマの玉になる部分から白色の毛糸のようなものが2本出ている。これが雌しべの柱頭になる。また、同じところから小さな葉を伴ったものが出て、その中からおしべと葯が顔を出している。
ジュズダマの花
これはオオニシキソウではないだろうか。ウメの樹の下にオオニシキソウが群生していた。葉は楕円形で、対生である。この花も一風変わっている。この花には、雌性期と雄性期があり、最初は雌性期で、白色の4枚の花弁のようなものの中央から3個の花柱が開いてくる。花柱の先は2裂している。白色の4枚の花弁のようなものは腺体と言われ、ここでは蜜が分泌される。雌性期を過ぎると、子房は大きくなり球体となっていく、その一方、雄期に入った花は雄しべを出してくる。雄花の雄しべは1本で、5〜11個の雄花が出来るという。
コウバイの奥にツリガネニンジンが見えてきた。昨年も此処で見たが、薄い青紫の花には清楚さが感じられる。花が咲けば、ツリガネニンジンとはっきりするが、この葉にも特徴がある。花の無い時は葉を見て、葉が3〜4枚が輪生していれば、ツリガネニンジンの可能性が高くなる。花が咲くと、どうしても葉に目が行かなくなってしまう。今日も葉を見損なっていた。
ツリガネニンジンの花
水田の角にサンシュユの樹がある。この冬芽がどうなっているのか、様子を伺った。葉腋を見ると、小さな冬芽が見えた。非常に小さく、見逃してしまうほどの大きさであった。計測すると、高さ、幅とも5㎜程で、先端が三角錐のようになっていた。
サンシュユの冬芽
撮影:8月27日
記 平成29年9月3日(日)