公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

センニンソウ、 ワレモコウ、 ミゾソバ、 ツリガネニンジンが咲く

830日(水)
 
 炭焼き小屋の前で、シロバナサクラタデを見た感動が残っている。シロバナサクラタデは垣根付近だけと思ったが、見直すと、奥の方まで続いており、小さな群落を形成していることが分かった。
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 シロバナサクラタデの小群落

 再び畦道へ戻って、先へ進んだ。新しい発見は続くもので、今度は水路の縁にセンニンソウが見えてきた。この花も大きな群落をつくる。センニンソウはつる性で、白色の大きな十文字の花を咲かせる。この花弁に見えるものは、萼だという。強い太陽の下で見た、大きな群落は眩いばかりであったことを覚えている。ここはミゾソバやワレモコウなどと混生している。
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 直ぐ傍にワレモコウがあり、花が咲き始めたように見えた。ワレモコウの花は、長い花茎の先に紫色の塊が付いた単純なものだが、よく見ると、紫色の塊の中には小さな小花がぎっしり詰まっている。丁度上の方の小花が咲き始めたところのようだ。この花にも花弁がなく、萼片が4枚あり、暗紅色をしている。
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 ワレモコウ:小花が咲き出した

 水路沿いを見ていると、ミゾソバが見えた。この花は日が出ていないと萎んで仕舞うようだ。そのため1度で撮影できたことはほとんどない。ところが、今日は珍しく咲いていた。花弁の縁が薄く紫がかっている。小さいこの花を撮影すると、大抵中が鮮明に写っていない。そこで、今日は絞りを調節して撮影してみた。すると、いままでよりも多少鮮明に撮れた。花は幅2㎜、高さ4㎜と非常に小さい。
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 ミズタマソウが見えた。前回見たのは藪の縁だったが、今日は水路沿いで見ている。この花はカッパ池の周りでも見ている。水気のあるところに生育するようなので、名前の由来と一緒に調べた。牧野新日本植物図鑑によると、生育場所は、「山野の日陰の地あるいは半ば日陰の地」で、名の由来については、「白い毛のある球形の子房を露がかかった水玉にたとえたもの」と説明されていた。成程と思った。それにしても「昔の人は情緒があるなぁ」と感じた。ミズタマソウに似たものにウシタキソウがあることを知った。此方は葉の付け根がハート形になっているという念のために葉を見直してみた。付け根はハート形でないようだ。
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 ミズタマソウ

 ツリガネニンジンが見えてきた。ツルボツリガネニンジンと今日は秋の花を初めて見つけている。8月も下旬なので、秋の気配があるのは当然かもしれないが、季節の草花を通して知ると、実感が湧いてくる。花をよく見ていくと、既に枯れたもの、萎んでいるものもある。この様子から判断すると、今咲いたばかりではないようだ。この花は、数段に渡り、小さな釣鐘状の花を沢山輪生しているところに特徴がある。
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撮影:822

  記  平成29824日(木)