アカメガシワの侵入
8月23日(水)
ここはつる性の植物が入り混じり、殆ど隙間がない状況いなっている。つる性の植物の激しい戦いの場でもある。どんなものが存在しているか見た。一番目立つのはヤブガラシである。ヤブガラシは5枚の独特の葉をしており、いま花が咲いている。大きな3枚の葉をつけたものは、先程見てきたヤブツルアズキになる。中央の下辺りにはオニドコロの葉も見えている。エノコログサも見える。しかしエノコログサは支柱にされている。
つる性の植物が戦っている
ヤブガラシの花
アキノノゲシの株
これはコスズメガヤである。先程シナダレスズメガヤを見てきたが、此方は大分小型である。花序の姿は花火の光景を連想させる。コスズメガヤの生育地を見ると、土が堅く、水が少ないところでも適応するようだ。公園の広場の端などでよく見かける。
コスズメガヤ
ヒメムカシヨモギが咲いている。もう大分前から花の咲いているのを見ていたが、今年は未だ写真に収めていなかったので、撮影した。長く伸びた茎の上の方で何本にも分枝し、その先に小さい花を付ける。花が咲き出すと、細い枝先に大きな頭がついた姿になってくる。小さな花の中には、筒状花とまわりに白い舌状花があるが、舌状花はあまり開かないので、よく見ないと、開花しているのか分からない。
ヒメムカシヨモギ
ヒメムカシヨモギの小花
これはイタドリではないだろうか。道の脇にあったので、最初見た時はイタドリとは分からなかった。基は鈍形で、先が次第に細くなった卵形の葉が互生している。つる性のような茎で、節をはじめ赤みを帯びている。都会で見かけるイタドリの葉これほど綺麗な緑色をしていないので、別ものに見えてしまった。
イタドリ
水田の中の電柱の脇にアカメガシワの幼木が見えた。アカメガシワの幼木は薮へ行くと、よく見かける。繁殖力の強い植物と思っていたが、どのような方法で繁殖するのか知らなかったので、この機会に調べてみた。丁度良い資料が見つかった。資料1によると、「アカメガシワはもともと川原や海辺などの開けた場所に良く生える樹木です」との説明があった。成程、このような道端にも生育することが分かった。更に読んで行くと、「山火事跡や伐採跡など、森林が破壊された場所に真っ先に生えるパイオニア植物の代表的な種でもあります」との説明されている。高温にさらされると、発芽されやすいということのようだ。この点に関しては、資料3でも触れられていた。更に、一番興味があった繁殖方法について「表面に脂肪分のついた黒い種子はカラス、ムクドリ、オナガなどの鳥に食べられて広く運ばれます」の説明があった。アカメガシワは雌雄が異株で雌株は少ない。そのため、未だ果実を見ていない。機会があったら見たいと思っている。資料3を見ていくと、種子は黒っぽい球形をしている。この写真を見て、この果実ならカラス、ムクドリが食べそうだと理解できた。
アカメガシワの侵入
撮影:8月14日
記 平成29年8月18日(金)