公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

この葉を沢山付けたものがシモクレンだった

817日(木)
 
 カリンの後ろのサクラの樹は枝を伸ばし、葉を沢山付け、カリンとの隙間がなくなり、ここを通ることはできなくなった。植樹した時のあの小さな姿と大分変わった。カリンはこのサクラの成長よりもっと早い。直ぐ近くのマテバシイを時機に追い越すのではないかと思われる。このサクラの名前が未だに分からない。彼岸頃咲くので、ヒガンザクラとしているが、ヒガンザクラという名前のサクラはないようだ。この冬芽を見ると、小さいながら葉芽の脇に出来ている。下の部分は黄褐色で上は茶褐色になっている。形はずんぐりしているが冬芽の形をしている。冬芽の上と、葉の下の部分に緑色の塊が見える。これは腺点なると思う。
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マタバシイ・カリン・サクラ

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 サクラの冬芽

 入口にあるシダレザクラを見た。先日より枝が更に長く伸び、下へ垂れている。枝の細さに比べ葉の数が多いので、その重みで細い枝はさらに撓んでくるようだ。この状態だと冬芽が見やすい。葉腋から出た冬芽は小さいが、枝に張り付いている姿は、冬場に見るのと形は変わらなくなっている。
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 この辺にシモクレンがったが、この樹だろうか。葉が見違えた様に沢山付いているので、これが紫色の花を付けたシモクレンとは分からなくなっている。4月の時の写真を見て位置を確認すると、この葉の多い樹が、やはりシモクレンになる。沢山ある葉を見ていても、4月の時の葉とは大分違っているように見える。
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後の2本がマテバシイ、手前がシモクレン

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 紅白のハナモモの樹がある。元々左側の白色のハナモモの樹の方が大きかったが、今見ると、白色のハナモモの樹は巨木になって来たように見える。近くだと、頭が痛くなるほど上を向かないと天辺が見えない。春頃はこんなに高くは感じなかった。此方も沢山果実が出来ている。
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左:白色のハナモモ 右:赤色ノハナモモ
 
 ハクウンボクに果実が見えた。この果実は625日に見ているが、それからあまり変わっていないようだ。ただ、今日この果実を見た時、これはエゴノキの果実ではないか、と思うくらいそっくりになっていた。見ていくうちに、この樹はハクウンボクだったと思い直した。果実はエゴノキより一回り大きい。
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 ギョイコウも葉を付けると、花の時よりずっと大きくなったように見える。冬芽を見ようとしたら、葉が沢山あるので、撮影できる冬芽を探すのが難しかった。何とか葉腋に出て来た冬芽を捉えた。丁度3本の葉柄の真ん中から1個の冬芽が出ていた。冬芽は既に数枚の芽鱗で包まれている様子が分かる。3本の葉柄の根元には昨年の冬芽の痕跡が見える。
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 ギョイコウの冬芽

 直ぐ近くにあるカンザンの冬芽を見た。このサクラは八重で、公園に4本あり、ソメイヨシノが終わったころ咲き出してくる。冬芽はまだ小さいが、外形の形はすでに出来上がっている。赤褐色の芽鱗が5枚ほど数えられる。艶があり、綺麗に映っている。
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 カンザンの冬芽

 公園内での撮影を終え、入り口へ戻ったところ、スダジイの果実が目に入って来た。例年は、こんなに低いところには見えないが、今年は枝の剪定がされなかったこともあり、手の届く高さに果実が見えた。鱗片に覆われた殻斗に包まれているものが多いが、早いものは殻斗から抜け出しているものも見られる。
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 スダジイの果実

撮影:812
  記  平成29815日(火)