ミズタマソウが咲いている
8月10(木)
瓜久保休憩所から坂道を上り始めると、黄色いダイコンソウが見えてきた。先日はちらほら咲いている程度だったのが、今日は大分増えている。円形に近い5枚の花弁と多数ある雄しべがよく目立つ。花を見ていてもダイコンのイメージは湧いてこない。そこで、何故ダイコンソウというようになったのか、名前の由来を調べてみた。すると、下の方の葉がダイコンの葉に似ているという。下の葉を見ると、確かにダイコンの葉に似ている。
ダイコンソウ
ダイコンソウの花
ダイコンソウ:下の葉
水田の脇にミソハギが大きな株になって咲いていた。ミソハギが水際に育っている光景はいくつかの場所で見ていたが、ここにミソハギがあったとは、今まで知らなかった。この花はお盆頃咲くので、お盆では禊の花として使われてきたという。
ミソハギの花
蒸し暑いので、カエデの木陰に入った。ここからカッパ池は何度か見ている。今のカッパ池は、ヨシを始めいろいろな雑草が犇き合い水面は殆ど見えない状態になっている。冬場の池の底は何もなく、殺風景であった。そこが、数か月でこのような光景に変わるとは、植物の生育の旺盛さに驚くばかりである。
カッパ池
奥の広場へ入った。ここの奥まで足を延ばす人は少ない。この時期は野鳥も少ないのだろうか、カメラを持った人も見られない。足元はオオバコの草原が広く続いている。オオバコは日が当たらず、じめじめしたところに生えてくる。ここはそのような環境のようだ。
オオバコの草原
オオバコ
オオバコの草原を見ていると、キツネノマゴが見つかった。秋になると、ここにはキツネノマゴがたくさん見られるようになるが、今見られるのは珍しい。先程、キツネノマゴが咲いているのを見たが、そろそろ彼方此方で咲き出すのかもしれない。
キツネノマゴ
カッパ池の周りを回っていると、背丈が高く、白色の小さな花が咲いていた。一見ウシハコベのような気もするが一寸と違うようだ。背丈は83㎝、葉は長さが15㎝、幅6㎝、葉柄3.5㎝ある。茎は丸い。何処かで見たような気もするが、記憶がはっきりしない。葉による野生植物の検索図鑑(阿部正敏著)で検索していくと、ミズタマソウの名前が出て来た。ミズタマソウは過って見たことがある。過去の資料を調べてみると、3年前に見ていたことになる。その時は花に目が行き、葉をよく記憶していなかった。
ミズタマソウ
ミズタマソウ:大きな葉
ミズタマソウの花
撮影:7月28日
記 平成29年8月8日(火)