公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

セイバンモロコシの小花

731日(月)
 
  下ノ池の土手にピンクのミソハギの花が見える。前回はお盆の前であり、花は少しか咲いていなかったが、今日は沢山咲いている。小さな花でも沢山咲くと見栄えがある。この花は葉腋に複数が付くので、一見輪生しているように見える。6枚の紫色の花弁は何時見てもピーンとしていない。皺が入り萎れているように見える。お盆には欠かせない花だという。
イメージ 1

 中の池の角にセイバンモロコシが咲いていた。ススキに似ている葉をしており、空き地や道端でよく見かける。ススキとの違いについて、何度か調べたことがあるが、未だに穂が出ないうちはこの2つの違いが分かり難い。セイバンモロコシの葉の方が幾分広めで、柔らかい感じがする。セイバンモロコシの穂は非常に大きい。葉舌の先は平らで、細かく裂けており、鞘口には短い毛が密集している。穂を見ると、丁度花が咲いていた。ブラシ状の赤褐色の雌しべと葯をつけた雄しべが見える。
イメージ 2
セイバンモロコシ

イメージ 3
セイバンモロコシ:葉舌

イメージ 4
 セイバンモロコシ:小花

 里の広場へ近づいた。中学生らしい男女が数人いて、水遊びをしていた。もう夏休みに入ったのだろうか。昔は7月の21日から8月いっぱい夏休みであった。最近の生徒は夏休みが短くなり気の毒に思える。入口を見ると、黄緑色の花弁がちりばめた様になっていた。「ああ、エンジュが散っているのか」と思った。ここの入り口には大きなエンジュの樹がある。あらためて上空を見渡すと、確かにエンジュの花が咲いている。エンジュはマメ科の花なので、花の形は蝶形花である。形を確認しようと試みたが、写真では難しかった。
イメージ 5
エンジュの花弁

イメージ 6
エンジュの花
 
 里の広場から花の広場へ向かう途中にリョウブの樹が1本あり、イチョウの陰になっている。見ると花が咲いていた。向かいの丘には何本ものリョウブの樹があるが、先日見た時は、花が散り出していた。ここは日陰の時間が長いので、花持ちが長いのかも知れない。白色の花に清楚感を感じる。
イメージ 7
 リョウブ

 花の広場へ来た。今日は誰もいない。人がいないと、暑さが厳しく感じる。風がないのも疲れを感じさせる。日陰にベンチがあったので、そこで少し休んだ。この辺にもオオブタクサが侵入していたことがあったが、足元付近には見られない。無くなってしまったのだろうかと思い、周りを見回した。すると、無くなったどころではなかった。ベンチの後方の藪はオオブタクサが奥へと侵入していた。この光景を見て、オオブタクサの繁殖力の凄さを感じさせられた。
イメージ 8
 藪の奥へ侵入したオオブタクサ

 目をベンチの近くへ移すと、見覚えのある草が目に入って来た。「あれ、これはヤブタバコではないか」と思った。ヤブタバコは、舞岡公園ではよく見かけるが、ここではあまり見かけない。思わぬところに出現していた。互生した楕円形の大きな葉が目に付く。
イメージ 9
ヤブタバコ

撮影:720


  記  平成29726日(水)