公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ヤブミョウガの花が咲く

730日(日)
 
 コリア庭園からムラサキシキブを見ようと藪の入り口へ向かうと、ウマノミツバに似たものがあった。花はなく果実が出来ている。葉は似ているが、果実はウマノミツバとは違っている。これがミツバの果実になるのだろうか。ウマノミツバはよく見かけたが、ミツバそのものは余り見かけてない。それでも、先日、舞岡公園で見た記憶がある(資料1)。その時の資料1には「白色の花弁が5枚あり、雄しべが5本見える」と書いた。今は花がなく果実となっているので、先日の花からこのような果実に変わったのだろうか。そこで、資料2でミツバの果実を確認した。写真はよく似ている。間違いないようだ。
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ミツバ

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 ミツバの果実

 階段を上り始めると、紫色のヤブランが見えてきた。先日は、この花を見て、「もう、ヤブランが咲いたのか」と驚いた。しかし、よく見ると、まだ蕾の状態だった。今日は「開花しているのでは」と確認すると、確かに小花がいくつか咲いていた。
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 咲いたヤブランの小花

 この大きな葉をしたものは何だろうか。時々このような大きな葉を見かけては、迷っている。アザミの仲間のタイアザミ、ノハラアザミが考えられる。またアザミと別のアキノノゲシもこのような葉をしている。前者のどちらかと思うが、花を見るまで決めることが出来ない。
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 タイアザミ、ノハラアザミ?

 藪を上り詰めると、右側に白色の花が見えてきた。これはヤブミョウガである。今頃花をつけるとは予期していなかった。全くの偶然に花を見て、写真に収めることが出来た。昨年の資料を見ると、76日に花を見ている。1年経つと、記憶から遠ざかってしまうものである。資料では、「花は6個の白色の花被片があり、外花被片(萼片)3個は長さ約5㎜の卵形~円形、内花被片(花弁)3個は長さ約34㎜の倒卵形~へら状となる」と記載されているが、この写真では、外花被片の3枚は分かるが、内花被片は確認できない。
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 坂を下ったところにオカトラノオがあるが、花は終わっていた。下の池の畔に出て、池沿いに進んだ。前回まで、花や果実を見たタチバナモドキの枝が随分伸びている。右側のテニスコートでは多くの人がゲームを楽しんでいる。日向へ出ると、暑さが堪える。池にガマが見えてきた。これは昨年ヒメガマであることを知った。上に雄花があり、下に雌花があるという。
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 ヒメガマ

 茶店前のいこいの広場へ入った。広場を見ると、大きな株が幾つも出来ている。この株は秋に花をつけるカゼクサと思われる。
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 カゼクサ

 上を見ると、ヤマザクラの枝が間近に迫っていた。春先の冬芽や花を見たいときは、ここまで枝が下がっていないので、上手く見ることが出来ないが、今だと冬芽の写真が撮れる。計測すると、長さ5㎜、幅3㎜と小さいが、芽鱗に包まれた姿は立派な冬芽に見える。
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撮影:720

  記  平成29726日(火)