公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

深く割かれた葉はブタクサの葉だった

727日(木)                三ッ池公園ホームページへ
 
 イチョウメタセコイアの林床植物を見終え、丘の上広場へ向かった。途中の左手にトダシバが出て来るので、今どうなっているか知りたかった。気を付けながら見て行くと、トダシバを見る前に、イヌコウジュらしきものが見えてきた。確かにイヌコウジュとはまだ確信が持てない。葉は対生し、細長い楕円形をしている。基部はくさび形で、先へ行くと次第に細くなっている。柄には細い翼があり、そのまま茎へ繋がっている。縁には浅い鋸歯がある。表面には短い毛があり、裏面には腺点が見える。これによく似たものにヒメジソがあるが、まだ、この2つの区別が上手くつけられない。
イメージ 1
イヌコウジュ

イメージ 2
イヌコウジュ:葉のつき方

イメージ 3
イヌコウジュ:葉の表面

イメージ 4
イヌコウジュ:葉の裏面
 
 トダシバのあったところへ来た。ここにトダシバとトダシバに似たものがある。まず、手前のトダシバに似たものを見た。背丈が90cm、葉の長さ25㎝、幅7㎜。花茎を包む葉鞘の縁に毛がある。葉舌は短く、平らで、細かく裂けている。葉の縁は細かい鋸歯のようなものがある。トダシバには葉の表面に上へ向かう伏毛や縁に長い毛があるが、これ等にはそれらが見られないので、トダシバとは決めかねている。
イメージ 5
トダシバ?

イメージ 6
トダシバ?:葉鞘の縁に毛がある

イメージ 7
トダシバ?:葉舌は平ら
 
 直ぐ上にあるのはトダシバである。昨年も確認している。此方は背丈が85㎝、葉の長さ45㎝、幅1㎝である。前のものに比べると、葉がずっと長い。葉の表面に上へ向かう伏毛や縁に長い毛がある。1本に花穂が出かかっていた。小花を見ると、トダシバと分かる。
イメージ 8
トダシバ

イメージ 9
トダシバ:表面の毛

イメージ 10
トダシバ:葉鞘の毛

イメージ 11
トダシバ:
 
 丘の上広場へ着くと、ブタクサの葉に似た草に花が付いていた。その花を見て、これはブタクサであることが分かった。先日、深く割かれた葉を見て、この草はブタクサかキバナコスモスかと迷っていた。花が咲けば違いが分かるので、今日まで、時が経過するのを待っていた。今、花を見て、ブタクサと納得出来た。ところが過去の資料を見直すと、昨年の810日に花を見ていたことが分かった。すっかり記憶から消えていたことになる。
イメージ 12
ブタクサ:花をつけた

イメージ 13
 ブタクサの花序

 丘の上広場から一段下がったところにヤマナラシがある。どんな新芽が出来ているか、覗いてみた。すると、黄緑色をした新芽が1対見えた。小さいが丸々太った形をしている。大きさを計測してみると、長さ7㎜、幅4㎜あった。
イメージ 14
ヤマナラシの新芽

撮影:720

  記  平成29724日(月)