公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

曲がりくねった幹はミズキの樹だった

717日(月)
 
  茶褐色の曲がりくねった幹が目に入ってきた。幹を見ていただけでは、この樹が何の樹かさっぱり分からない。葉を探してみた。葉は楕円形で、鋸歯が見られない。「まさか、ミズキではないだろう」と思って、更に見直した。すると、果実が見えた。上辺を一直線にそろえたような果実の集まりはミズキの果実になる。ミズキの幹は灰白色で、縦方向に不規則な線模様がある。ところがこの樹の幹にはそのような模様は見られない。変だと思い、褐色の部分を拡大してみた。すると、そこは樹皮が剥げているようだった。剥げていない部分を見ると、微かに線模様が見つかった。やはり、この樹はミズキになるようだ。
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ミズキ

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ミズキの果実

 小川沿いにヤブマオに似たものが見えてきた。見ていると、よく似ているが、葉の様子がどことなく違っているように見えてきた。ヤブマオは既に穂をつけ出しているものを見てきているが、これには、まだ穂らしきもがは見当たらない。ヤブマオの円形に近い葉の形に比べると、此方はやや細長く、先へ行くにつれ次第に細くなり、最後は尾状になっている。表面には小さなぶつぶつがたくさん見られる。裏面は白色で、細かい毛が密生している。これはヤブマオではなくカラムシになるようだ。
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カラムシ

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カラムシの葉:表

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 カラムシの葉:裏

 小川沿いにクワの樹が見える。このクワの葉を見ると、深い切れ込みがあり、ヤマグワの葉とは少し違うように見えてきた。昔の畑には、養蚕用に使われるクワが栽培されていた。その時の葉に似ている。養蚕用の葉はマグワと言われ、資料によると、「花柱が長く、果実になっても残る」と説明されている。この辺を調べてみたいが、このクワの樹には果実が見られない。
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 マグワ?

 藪の中の樹にオレンジ色の果実が付いている。この果実は過去に見た記憶がある。その時、この果実をキブシの果実としていた(資料1)。また、715日付で、キブシについて考察している(資料2)。資料2を振り返って見ると、再び疑問を感じるようになった。キブシの果実の写真を見ると、殆どが楕円形の緑色をしている。オレンジ色をしている果実の写真は皆無に近い。この果実がキブシの果実になるのだろうか。資料3を見ると、写真はないが、「液果.1cm前後の球形で黄褐色に熟す.果期:7~10月.」と説明されていた。
資料3http://www.chiba-museum.jp/jyumoku2014/dat/k/kibushi/kibushi.html
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キブシの果実

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 キブシの果実

 舞岡町小川アメニティと書かれた標識が出て来た。舞岡川沿いの園道には雑草が茂り、小川の向こうには色々な樹木が茂り、鬱蒼となっている。人為的な手が余り入っていないので、樹木や雑草を調べるのには最適な環境が保たれている。
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 標識

撮影:710
 
  記  平成29712日(水)