この葉はキブシの葉だった
7月15日(土)
モンテブリチアを覆っているものを見ると、見覚えのある葉をしている。ヤブミョウガではないだろうか。花や果実が見られれば確認が出来るが、小川の向こう側にあるあるので、そこまでは確認できない。
モンテブリチアを覆うヤブミョウガ
この樹は何の樹だろうか。花や果実がないと、手掛かりが少ない。葉を見ると、広めの楕円形をしており、中には片側に深く割目の入っているものが見られる。この形はクワの葉の形になる。この樹は、恐らくヤマグワになるのではないだろうか。
ヤマグワ
小川の向こう側の大きな樹が此方へ向かった枝を張り出している。そのために、ここの園道は日陰になっている。お陰で、ここは直射日光に晒されることがない。「この辺にカクレミノの樹があったと思ったが」と思っていると、見つかった。この葉も幅広い楕円形をしていて、3つぐらいに大きく割れている。この葉も独特な形である。
ここの大きな樹の名前は?
カクレミノ
小川を見つめていると、アゲハチョウの一種と思われるチョウが1つがい舞ってきた。写真に収めようと試みたが、暗い上に、アゲハチョウが黒味がかかっているので、鮮明な写真が撮れなかった、後翅に白い紋が目立つので、モンキアゲハのようだが、確かなところは分からない。
シロダモが見える。シロダモはヤブニッケイに似ている。葉を見ると、どちらも3脈が目立つ。この2つの違いについて過って調べたことがあるが(資料)、この2つがまだよく区別付けられない。葉の裏を見ればシロダモは白色だが、ヤブニッケイは白色でないので、区別がつくといわれているが、いまのところまだ明確に区別がつけられない。
シロダモ
面白そうな葉をつけた樹が出て来た。葉の縁が波を打っている。葉の縁には浅く、細かい鋸歯がある。何だろうかと思い、手掛かりを探して葉や枝を細かく見渡した。すると、果実が見つかった。果実は緑色の粒が集まっている。この姿を見て、この葉はキブシではないかと分かってきた。キブシの花、果実については何度も見てきていたが、葉についての特徴は記憶に残っていなかった。色々な資料を見たが、キブシの葉の縁が波を打っている点について触れた資料はなかった。何か間違えている気がしないでもない。
キブシ
キブシの果実
向こう側に見える樹はムラサキシキブではないだろうか。舞岡公園にはあちこちにムラサキシキブの樹があるが、今年は、花がよく咲いている光景を見ることが出来なかった。ムラサキシキブの花の咲き具合は、ここだけでなく、三ッ池公園などでもあまりよくなかった。もう、花期は終わってしまったのだろうか。花の咲が悪いということは、果実の実りもよくないことへ繋がる。
撮影:7月10日
記 平成29年7月11日(火)