公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ヒメガマを見る


713日(木)
 
 草原にヒメジョオンが見られるが、暑さが厳しくなってきたこともあり、勢いがなくなってきた。草原を見渡すと、ポツリポツリと大きな草の株が見える。この株はカゼクサと思われるが、今の状態から判断するのは難しい。
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 カゼクサの大きな株

 緑色の絨毯の光景が見える。何だろうかと見ると、3出葉の小さな葉がぎっしりかたまっている。この光景から思いつくのは、コメツブツメクサ、クスダマツメクサ、コメツブウマゴヤシなどである。花がないので、こと小さな葉を手掛かりにしなければならない。葉の形を見ると、この3つとはどことなく違っている。茎には逆さ向きの毛が見えるるが、葉については、両面とも毛は目立たない。主脈から出る平行脈が目に付く。この特徴を基に過去の資料を見ていくと、下記の資料が見つかった。ヤハズソウになるようだ。
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 ヤハズソウの絨毯

 今日、2度目のナワシロイチゴの果実を見た後、上の池に沿って園道を進んだ。右側は斜面になっている。ここの斜面には、時々珍しいものを見ることがある。何かを期待していると、コマツナギが見つかった。今年は早いような気がする。例年は8月頃見ている。
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 同じ土手に、黄色いオトギリソウが咲いている。この花も、例年コマツナギと同時に見ている。何時もは5枚の花弁が見られるが、今日は開いていない。もっと前から咲いていたようで、既に、萎み、枯れかけた花も見られる。葉は柄がなく、基は耳の様に膨らんで、茎に付いている。さらに、対生する葉は捻じれるように茎に付く特徴がある。
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 オトギリソウ

 草原の奥にオレンジ色の花が咲いていた。ヤブカンゾウと思われる。これに似たものにノカンゾウがあるが、ノカンゾウは八重にならないようで、八重になるヤブカンソウの花は大きく見える。アップ写真を撮ると、思って通り、八重になっていた。
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遠くに見えたヤブカンゾウ

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 ヤブカンゾウのアップ写真

 上の池の畔に、ワルナスビが咲いている。ワルナスビは、今最盛期を迎えているようで、今日も何ヶ所かで、小群落を見てきた。ここは中でも一番個体数が多い。
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 池の畔に咲くワルナスビ

 上の池を見ると、ガマに花穂が見えた。普通ガマは水の中にあるので、間近で見ることはできない。気を付けて近づくと、幸運にもガマを手にすることが出来た。花穂は細長く、頂部に雄花群があり、少し間を置き、下に雌花群がある。長さを計測すると、雄花群は22㎝、隙間は5㎝、雌花群は18㎝であった。これはヒメガマになるようだ。
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ヒメガマ

撮影:74

  記  平成2979日(日)