公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

オカトラノオが大分咲いてきた。

710日(月)
 
  コリア庭園の前から藪へ入った。ここのムラサキシキブを見ると、花が見えない。見えるのは緑色の粒である。前回は少し花が見られたので、花が終わってしまったのだろうか。この緑色の粒は蕾なのか果実なのか区別がつかない。何ヶ所かのムラサキシキブを見てきたが、いずれも一部が花を開いているが、全体が花開くという光景は見られなかった。過去の資料を見ていくと、どうも花期は終末に来ているようだ。従って、先程の小さな緑色の粒は果実のようらしい。
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 ムラサキシキブの果実?

 坂を上りきったところにオオブタクサがかなり侵入している。先日よりは、11本の背丈が高くなったので、数倍の広さへと広がっているように見える。
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 オオブタクサの侵入

 この藪を下りたところにオカトラノオがある。先日、小花に幾らか色が付き始めていたが、今日はかなり咲いている。この小花は花序の下から上へと咲いてくる。すでに3分の2ぐらい咲ききったようだ。ここのオカトラノの円筒花の先は通常のとは違い、6つに割れている。
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 池の畔に出て、タチバナモドキを見た。ぎっしり咲いていた花が緑色の果実に変わっている。球形の果実の頂部は、雌しべの残骸が残され褐色になっている。また、下の果実の表面は柔らかい毛で覆われている。
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 タチバナモドキの果実

 下の池沿いに進むと、ヤマザクラのあるいこいの広場へ出る。ここの道沿いにワルナスビが沢山見えてきた。ワルナスビは湿気のあるところを好むのか、溝沿いなどで見かける。ワルナスビは、花は綺麗に見えるが、「ワル」の名が付くように悪さをする。迂闊に触ると、茎にある棘が皮膚を刺すので注意が必要になる。
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 ワルナスビ

 下の池の縁にカヤの樹がある。カヤの樹は三ッ池公園ではここに1本あるだけである。先日、カヤを見た時、果実が皮を被っていたのが不思議に思えた。今日はそれがどうなったか確認した。見ると、皮と思ったものは下の部分に残っている。果実が大きくなり、皮から抜け出してきたように推測出来る。今、見る果実の表面は、黄緑色の点が散在しているが、今まで見てきた果実の表面と同じように滑らかになっている。1つの謎が解けた思いがした。
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 カヤの果実

 カヤの樹の向かい側にネズミモチの樹がある。花はすっかり終わり、果実になり始めている。緑色の小さな果実だが、拡大すると、一見エゴノキの果実に似ている。小さな楕円形で、まだ殆どが苞に包まれている。大きさを計測すると、長さ3㎜、幅2㎜であった。
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撮影:74

  記  平成2976日(木)