モッコクが咲く
7月6日(木)
このところの天候は真夏の様で、30度を超す日が続くようになった。今からこのようでは7月下旬頃からどうなるのか心配になる。そろそろ三ッ池公園の様子も知りたくなってきたので、出かけた。
南門を入り、観察の準備を始めると、足元にツユクサとイヌビエが見えた。ツユクサの青色は一際きれいに映る。ツユクサの花について過去に考えてみたことがある。6本ある雄しべの内、長い2本が正常に花粉をつくり、短い2本は花粉をつくらず、残った1本は長さやはたらきも中途半端だという。興味ある雄しべだったことを記憶している。
左:ツユクサ 右:イヌビエ
ヌビエを見ると、「夏だなぁ」と思う。イヌビエの仲間にもいろいろなものがあるらしい。神奈川公園では背丈が120cm以上あるイヌビエを見ている(資料1)。また、放置水田で大きくなイヌビエを見たことがある(資料2)。資料2のイヌビエは、花に長い毛があり、タイヌビエであった。その他に、ケイヌビエ、アワなどがある。相違は微妙なので、分別が難しい。
イヌビエ
ナワシロイチゴが果実になっていた。今年は、何度か花を見たが、既に果実が見られるようになった。先日、ここを見ているが、ここではエビヅルやオニドコロのつる性植物を見ていたが、このナワシロイチゴを見ていなかった。いつの間にこんな上まで上がってきて、果実をつけたのだろう。不注意だったのか、成長が速かったのか、分からない。
ナワシロイチゴの果実
ホオノキの果実は先日見たが、再度写真を撮ってみた。果実を囲っているものは変則の5角形から6角形の形をし、中央に割れ目が入っている。先端が曲がった棘のようなものは両肩と、一番下から出ている。何故このような形をつくっているのか興味がある。
ホオノキの果実
先日は、どこを見てもドクダミの花が見られたが、そのドクダミの勢いが衰え、花は殆ど見られなくなった。この変化の速さには驚く。先日、下の資料で、「雄しべが3個で、これと花柱が3裂した雌しべからなる」ということを確認した。今花を見ると、雄しべや雌しべは萎れている。雄しべは痕跡が残されているが、雌しべの下が膨らみだしているのが分かる。ここが子房になるのだろうと思う。
ドクダミの花序
南門から坂を上っていくと、右側に冒険の森が広がっている。先日は、ここのモッコクが長い花柄を出して、蕾を付けていた。そろそろ咲き出しているのではと思って、冒険の広場へ入った。一目見たところ、花の姿は見えなかった。「まだ早いのかなぁ」と思いながらも、端から見直した。すると、数輪の花が開いていた。早速写真に収めた。白色の5枚の花弁は少し外側へ反り気味である。モッコクの樹は、この先の丘の上の広場沿いに数本ある。そこでもう一度確認したい。
モッコク
モッコクの花
撮影:7月4日
記 平成29年7月4日(火)