この樹はハマヒサカキだった
6月28日(水)
公民館の近くに1本のシダレザクラがある。葉を沢山付けた長い枝が伸び鬱蒼としている。今日は、いままで雨が降っていたこともあり、一層葉が重くなっている。冬芽や、花を見るときは、こんなに枝が下がっていなかったので、写真を撮るのに苦労した。このままの枝が保持されるだろうか、近いうちに長く伸びた枝は伐採されるかもしれない。
ハクウンボクも大分上へ伸びてきた。樹木は葉がつくと縦横に一回り大きくなったように見えてくる。大きな葉を見ていると、果実のようなものが目に入ってきた。果実は高いところにある。ハクウンボクはエゴノキの仲間なので、エゴノキの果実に似ていると思ったら、エゴノキより大きく、球形に近い。見掛け上は梅やハナモモの果実のように見える。よく見ると、果実を包む苞の部分はエゴノキの果実に似ている。
ハクウンボクの果実
この植え込みの樹は何だろうか。葉が小さく鋸歯があるので、いままでこの樹をウバメガシではないかと思っていた。今日見ると、綺麗な緑色の葉をしているのが惹き立った。葉を見ていると、果実が見えた。果実は球形に近い。付け根を見て驚いた。ウバメガシならば、果実の下の部分か殻斗になっているが、これにはそれがない。ウバメガシでなかったことになる。資料1を利用して検索すると、ヒサカキが出て来た。ヒサカキの果実を見たら、どことなく違う気がしたので、さらに調べていくと、同族の中の樹木として、ハマヒサカキが紹介されていたので、その果実を見ると、写真とそっくりな果実が出て来た。これだと思った。更に、ヒサカキとハマヒサカキの違いを資料2で調べると、「ハマヒサカキは葉の先端が丸くなるのに対して、ヒサカキは先端がやや尖ります。葉の表面はハマヒサカキのほうがツヤツヤしています。」と説明されていた。写真を見直すと、その通りであった。
「葉から樹木名を調べる(葉の図鑑)」
ハマヒサカキの果実
奥のマテバシイ、手前のギョイコウも葉を沢山付けている。最近植えられた幼木が幾らか大きくなり、それぞれ葉を沢山つけて来たので、「公園に緑が多くなったなぁ」と感じるようになった。もう少し大きく成れば、夏場は日陰が広くなり、皆さんの憩いの場になる。ギョイコウも枝ぶりが広がり、細く、弱々した姿がなくなってきた。
ギョイコウとマテバシイ
移植されたばかりと思われるムクゲが花をつけた。この花は一重になるのだろうか。中心部が赤く、綺麗に見える。ムクゲの花は雌しべが長く飛び出て、雄しべは雌しべの根元に絡みついている。今日は天気が悪く、そこまで確認できなかった。
サルスベリを見ていると、枝先に明るい色をしたのが見えてきた。蕾のような気がしたので、よく見えそうな枝を探した。やはり蕾であった。手に取って写真を撮っていると、花序の枝に妙な肌触りを感じた。枝が角張っている。百科事典マイペディアの解説によると、「新梢は4稜あって無毛」との説明があった。
サルスベリの蕾
撮影:6月25日
記 平成29年6月26日(月)