公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

サワグルミの果実

613日(火)
 
 瓜久保にサワグルミの樹がある。420日この雄花を見たが、雌花を見ることが出来なかった。牧野新日本植物図鑑によると、「雄花は前年に伸びた枝の端の葉腋から非常に長い尾状花穂を垂れ下げる。雌花の穂は新枝の先に付き、長い柄があり、非常に細長く、まばらに細かい花をつけ・・・」と説明されている。挿入された図から見ると、両方が同じところから出ているように見える。違いは雌花の穂が上から出ていて、長い。資料でも、雌花の花穂の方が長いと説明している。このことを参考にして420日に撮影した写真を見直したが、雌花は確認できなかった。今日、サワグルミを撮影した写真を見ると、葉に隠れて長く垂れているものが見つかった。この時期なので、花ではない。果実と思い、写真に収めた。写真を見ると、苞葉の中に黒ずんだものが見える。これは果実に間違いない。雌花を見ずに、果実を見たことになる。
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サワグルミ

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 サワグルミの果実

 水田を見ながら、坂を下って来ると、白色のチョウが舞ってきた。モンシロチョウと思えるが、飛んでいると確認が難しい。止まるのを待っているとなかなか止まってくれない。ヒメジョオンの花に止まった瞬間を撮影した。羽根の一部に黒色の斑紋が見られるが、モンシロチョウと思う。
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 モンシロチョウ

 瓜久保休憩所で休憩をとった。道路の向こうに畑が広がり、更に遠方には緑の山が広がっている。その山に同じような樹形をした樹が連なっているのが見える。「何の樹だろう」と思った。望遠を効かして写真を撮ってみた。奇数羽状複葉をした葉のようだ。見覚えのある葉をしている。一先ず、後で調べることに決め、目を右側に移すと、瓜久保休憩所の脇に同じような樹があることに気が付いた。その樹には小さな蕾が沢山付いている。その姿を見て、この樹はカラスザンショウではないかと思った。もう1度、遠方に見えた樹の写真を見直すと、その写真には、カラスザンショウと見た果実と同じものが写っていた。向こうに連なる樹はカラスザンショウになると分かった。改めて遠方を見直すと、カラスザンショウの樹は何本もあることが分かる。
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カラスザンショウ

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 カラスザンショウの蕾?

 みずき休憩所を目指して階段状の坂道を上って行った。薄暗い中に黒っぽいチョウが舞ってきた。暗灰色の羽根に丸い斑紋がある。調べてみると、ヒメジャノメによく似ている。資料によると、「クヌギなどの樹液や腐った果実によくやってきます。5月~9月頃まで見ることが出来ます。」と説明されていた。ここも同じような環境である。
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 ヒメジャノメ

 4輪生のような葉が見えた。見覚えがある。楕円形の形、縁の鋸歯の様子を見ると、ヒトリシズカに葉に似ている。ヒトリシズカになるのだろうか。ヒトリシズカも花がないと分からなくなってしまう。
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 みずき休憩所には、ミズキの樹は無論のこと、ここにニシキギの樹がある。ベンチに座りながら見ていると、葉の中に、黄緑色のものがあちこちに見えて来た。今頃新葉ではない。よく見ると、新しく出来た果実であった。この果実は秋になると、赤く熟してくる。頭には、ニシキギの果実は赤いものとのイメージがあったので、この緑色のものが直ぐに果実に結びつかなかった。
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 ニシキギの果実

撮影:67

  記  平成29688木)