アワブキの花の再確認
6月11日(日)
背丈の高くなった草の間をアカメガシワの樹を目指して進んだ。アカメガシワの樹には沢山の葉が茂り、冬場に見た痛々しさは感じられない。三ツ池公園で枝先に花芽が突き出ていたのを確認していたので、ここのアカメガシワについてもある程度は予想していた。蕾を見ると、緑色の地に毛なのか白色の斑点模様なのかが存在する。アカメガシワは雌雄が別株になっている。この株がどちらなのか、花が咲くのが待ち遠しい。
アカメガシワの蕾
直ぐ隣にクリの樹がある。先日は雄花しか見てこなかった。この雌花を三ツ池公園で確認したが、牧野新日本植物図鑑で説明されていた「雌花は普通3個が集まって鱗片のある総苞に包まれている」という点をしっかり捉えなかった。今日見ると、1つの塊の中に確かに3個の雌花があることが確認できた。白色の花柱は5本まで分かるがそれ以上は分からない。
クリの雌花、右は雄花
この樹はどうしたのだろうか、葉が1枚もついていないところを見ると、枯れてしまったようだ。冬場の2月8日に此処の樹の冬芽を見ているときには、全然気が付かなかった。確か冬芽を見て、ヤマボウシと判定していた。この付近にヤマボウシは3本あるが、皮肉なことにこの樹を除いた2本には沢山の葉がつき、花が咲いていた。自然の厳しさが感じられる。
枯れたヤマボウシ
花が咲いているヤマボウシ
アワブキの花をもう1度よく見ようと近づいた。見ると多くは果実に変わっている。瞬間「これは仕舞った」と感じた。しかし、よく見直すと花があり、安心した。「花弁は5個、外側の3個は大きく広卵形、内側の2個は小さく線形」である点を再確認した。今日の写真には葯も写っていた。さて、果実と思ったものを見ると、何か納得がいかない。白色の雌しべが1本突き出ているが、下は丸く、蕾のようにも見える。そこで調べると、果実の写真の殆どは雌しべが残っておらず、この写真とはかけ離れていた。諦めかけていたところ、下の資料が見つかった。下の部分は子房と記名されている。花が終えたばかりの状態であることが分かった。
アワブキ
アワブキの花
前田の丘の草原から出た。先日ここの道にイイギリの雄花がぎっしり落ちていたが、それが黒くなっている。その姿にはもうイイギリの名残が残っていない。瓜久保へ通じる入口へやって来た。ここはいつも薄暗い。今も左側のヤマグワ、右側のミズキの葉で覆われている。更に、その下をエゴノキ、キブシの葉が覆っている。このトンネルのようなところを入っていくと瓜久保休憩所へ行ける。
瓜久保へ通じる入口
撮影:6月7日
記 平成29年6月8日(木)