カキツバタが咲く
5月29日(月)
古民家の庭へ入ると、植木鉢の中にピンク色の小さな花が見えた。たった1~2個の花だが、見覚えのある花である。葉は三角形をしており、つる性の茎には鋭い棘がある。ママコノシリヌグイである。昔この花を見た時、「ピンクの花には目が惹かれるが、鋭い棘があるなぁ」と強い印象を受けた。それにしても、この名前はきつい名前である。
庭の隅のユズリハ見ると、あれほど沢山あった雄花が一掃され、新葉が大きくなっていた。ユズリハは、新葉が出るとき、旧い葉が落ちると言われているので、注意してみた。しかし、旧い葉は下向きへ垂れているが、まだ落ちそうもない。新葉が出て来たからも直ぐには落ちないようだ。
奥の植込みでは、伸びてきた草を取り除きながら、植木の手入れをしている人がいた。邪魔をしないようにクロバナロウバイの花の開き具合を見た。今日はよく開いている。先日見た姿は未だ開く途中であったことがはっきりした。
先程、もみじ休憩所へ向かう時、ハコネウツギを見てきたが、古民家の奥にもハコネウツギがある。白と赤とが混じり合っている。赤い花には萎れているものが見られるが、白いものは萎れていない。この花の違いを見ると、白色から赤色へ変わっていくことが分かる。
沼の向こう側へ行こうとした時、藪の中に大きなアザミが見えた。「随分大きいなぁ」と思った。早速計測すると、直径が6㎝もあった。総苞が見えないくらいに大きく花が開いている。これもノアザミだろうかと、総苞を触ってみた。すると、粘りついた。やはりこの大きなアザミもノアザミになる。
藪の中に3出葉が出ている草がある。葉を見ると、先が切られている。虫に食われたのではなさそうだ。辺りを見回すと花が咲いているものも見つかった。これはウマノミツバに違いないと思った。先程、ばらのまるの丘で見た時は花が咲いているものはなかった。今頃咲き出すものかと思った。中央に両性花、周辺に雄花をつけるというが、何度写真を撮っても鮮明に撮れない。肉眼ではほとんど分からない程花が小さい。
ウマノミツバ
ウマノミツバの花
沼に青紫色の花が咲いている。緑と青紫の色調がよく合っている。生育環境から考えると、カキツバタになりそうだ。奥なので、花がよく分からない。望遠で写真を撮ってみると、花弁の中央に白色の模様が見える。やはりカキツバタになるようだ。
カキツバタ:花弁の中央に白色の模様が見える
撮影:5月24日
記 平成29年5月26日(金)