ヤマボウシの小花が咲く
5月25日(木)
モミジバスズカケノキの横の斜面にヤマボウシが植えられている。遠くから見ると花が見えなかった。若しかしたら花が終わってしまったのだろうかと心配になった。近づくと、どうやら花らしいものが見えて来た。それでもいつもよりは花数が少ないようだ。斜面の上の方へ上ると、花がよく見えるようになった。先程は、黄色い花を咲かせたホンコンエンシスメラトリカ(ガビサン)を見てきた。ホンコンエンシスメラトリカ(ガビサン)の黄色い萼は楕円形で、丸みがあり、ハナミズキに似ていた。ヤマボウシの萼は白色で、形は楕円形に近いが先へ行くにつれ次第に細くなっている。中の小花を見ると花が開き始めていた。黄緑色の花弁が4枚見える。
ヤマボウシの小花
上の園道へ出ると、子供たちの声も聞こえなくなり静かになった。ランニングコースではちらほら走っている人に出会う。ケヤキの林を過ぎると右側にタイサンボクがある。岸根へ来るとき、このタイサンボクの開花が気になっていた。見ると、花が1つも見えなかった。「花が終わってしまったか」とがっかりした。花が終われば、下に落下するか、枯れたものが枝に残っているはずである。ところがどこを見てもその形跡がなかった。再度梢を見直すと、細長い蕾が目に入ってきた。開花前だったことが分かり、ひとまずまず安心した。
タイサンボク
タイサンボクの蕾
ランニングコースへ出て、クヌギの梢を見ながら進んだ。大きな樹の間で、ひょろひょろと上へ伸びたエゴノキが花を付けていた。先程、せせらぎ広場へ来る途中でエゴノキの花を見てきた。忍者の砦の横に見事な花を咲かせるエゴノキがある。この花の開花を期待していたが、今年は花がなければ葉もつけていなかった。枯れてしまったように見受けられる。今見ているエゴノキの場所は、日陰の時が多い。それでも花を沢山付けている。エゴノキはどちらかと言えば、強い光を嫌うようだ。
真ん中がエゴノキ
エゴノキの花
ひょうたん広場へ入ると、ベンチがある。そこでしばらく休憩をとった。広場は日差しが強く、人影がない。ベンチの後ろにはスダジイやウバメガシが続いている。スダジイが花を咲かせていたので、それを見た。花は峠を越している。雌花を見ようと枝を探ると、雄花がぽろぽろと落ちてくる。雌花は短い枝に小さな塊となってついている。塊の頭から3本の指のようなものが見えろ。この姿を確認した。雄花は枝に沢山付いて、肉眼では、どこまでが1つの小花か分からない。下の方に苞葉があり、そこから沢山の雄しべが出ている。
ひょうたん広場
スダジイの雌花
スダジイの雄花
撮影:5月19日
記 平成29年5月22日(月)