公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

このハナミスキは

524日(水)
 
 斜面に目を移すと、そろそろ姿を消そうとしているオオイヌノフグリが咲いていた。見るとどことなく花が小さい。オオイヌノフグリの仲間にはイヌノフグリタチイヌノフグリなどがある。タチイヌノフグリは、花径が垂直に立ち、小さな花をつける。この花はオオイヌノフグリと同じようによく目にする。しかし、イヌノフグリはまだ見たことがない。この花は小さかったので、イヌノフグリではないかと思い、計測した。すると、花の直径は78㎜であった。色々な資料によると、イヌノフグリの花の直径は34㎜という。従って、この花はオオイヌノフグリになる。期待が外れてしまった。
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 坂を上っていくと子供たちの声が響いてきた。上を見ると、今日は多くの人が出ていた。坂を上がりきったところにカツラの樹が2本ある。カツラの樹はすでに花期を終え、果実期に入っている。どんな様子か見ようとすると、この樹の下は日陰なので、多くの人がシートを敷き場所を占めていた。空いている一画を探し、枝を探ってみた。果実は、葉の色と全く同じ緑色をしていたので、直ぐには見つからなかったが、何とか見つかった。バナナの房のようで、綺麗な色をしていた。
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カツラの果実
 
 近くにあるハナミスキは花を終えているのに、このハナミズキは花をつけている。このハナミズキは常緑なのに対し、花を終えたハナミズキはいずれも落葉樹である。この樹の花を確認していなかったが、今日見ると、薄い黄色い花である。以前名前を調べたら、ナガバクマノミズキ(ヒマラヤヤマボウシ)の名前が出て来た。今日改めて黄色いヤマボウシで調べると、資料1では、ホンコンエンシス、ホンコンエンシス月光、ガビサンヤマボウシ、ヒマラヤヤマボウシ4つの名前が挙がってきた。葉の特徴を見ていくと、葉は狭くないので、ガビサンヤマボウシ、ヒマラヤヤマボウシとは違うようだ。資料2を見ると、ホンコンエンシスは月光とメラノトリカ(ガビザン)に分かれている。この2つの違いは花のつき具合で、大量の花を付ければ、ホンコンエンシス月光になるという。この樹の花のつきは、何方に入るのだろうか。判断が難しい。大量の花をつけているとは思えないと判断するとホンコンエンシスメラトリカ(ガビサン)になってくる。この判断が適切かどうか分からない。
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ホンコンエンシスメラトリカ(ガビサン)


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 ホンコンエンシスメラトリカ(ガビサン)

 せせらぎの広場の奥に3本の大きなスズカケノキがある。このスズカゲの樹はモミジバスズカケノキになる(資料1)。この樹の雄花、雌花の区別が何度見てもよく分からない。色々な資料によると、雌花が枝の先に付き、雄花が後方に付くと説明されている。花は高いところにあるので、どうしても写真を頼りに判断するしかない。
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モミジバスズカケノキの雌花

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モミジバスズカケノキの雄花

撮影:519


 記  平成29521日(日)