公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ムラサキツユクサが咲く

523日(火)
 
 初夏を迎え、急速にいろいろなものが咲いてきて目まぐるしい。花壇にムラサキツユクサが咲いていた。この葉は気候観察によく使われる。懐かしい花である。木陰に中では花弁の紫色が映えて見える。花弁は3枚で、雄しべが6本見える。雄しべ、雌しべの根元を見ると、沢山の糸状の毛が見られる。この毛はどんな働きをしているのだろうか。調べてみると、昆虫を引き寄せるためにあるとのことだった。
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 ここにピンク色をしたハクチョウゲがある、先日浦島公園で見たものは白色のものだった。見事な垣根になっていた光景が強く印象に残っている。元々ハクチョウゲにピンクの花があることは知っていたが、露に濡れたピンクのハクチョウゲにも別の趣が感じられる。先日見たことをもう1度確認してみた。1枚の花弁の先が3つに割れ、両端が捲きあがっていること、中の部分に、凸凹がある点などを確認した。
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 ハクチョウゲ

 赤いブラシノキの花が咲いていた。あちこちにこの花が見られたが、園芸品種と思い、あまり関心がなかった。それでも、昨年調べてみた。すると、このブラシノキの名前が出て来た。その時、何と上手く言い当てていると思った。本当に赤いブラシになる。赤く見えるのは雄しべである。オーストラリア原産の園芸品種である。
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 公園にタラヨウの樹が1本ある。タラヨウの葉の裏に先の尖ったもので字を書くと鉛筆で書いたように黒い跡が残るという性質があり、はがきの樹と呼ばれている。そのせいか、この樹の葉は郵便局のシンボルツリーになっているそうだ。時期的に花は終わってしまっただろうが、果実が見えるかもしれないと覗いた。この果実も高いところにあり、しかも色が緑色なので、見つけにくい。探していくと、漸く見つかった。楕円形の小さな粒がかたまっている。この緑色が次第に赤色に変わってくる。
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 タラヨウ

撮影:518

  記 平成29522日(月)