オヤブジラミの果実
5月20日(土)
垣根に沿って歩いていると、ピンク色のユウゲショウ(アカバナユウゲショウ)の花が咲いていた。ヒルザキツキミソウを小さくしたような花である。観賞用に植えられたものが拡がったと言われている。公園、空き地を始めいろいろなところで見るようになった。ウイキペディアによると、和名の由来は、「午後遅くに開花して、艶っぽい花色を持つことから」と説明されている。しかし、明るい昼間にも結構咲いている。この撮影は午後2時30分頃だった。
花壇の植込みにハコネウツギが咲いている。この花は、形が箱型になっている特徴がある。また、白色からピンク、赤色へと変わっていく花だという。
コリア庭園前からムラサキシキブを見ようと藪へ入った。ムラサキシキブの樹を見たが、花が咲く兆候は分からなかった。そのまま山道を進んで行くと、オミナエシに似た葉が見えて来た。「ここにオミナエシがあったか」と思うまでもなく、記憶になかった。「変だなぁ」と思っているうちに、この小さな葉はオオブタクサであると分かった。オオブタクサも、ヤツデに似たような大きな葉になっていれば分かったのだが、小さな葉だったので、直ぐには分からなかった。
藪の中の道
オオブタクサ
この藪の出口にオカトラノオが咲いてくる。今どうなっているかと、芽生えを探したが、見つけることが出来なかった。藪を出ると、目の前に下ノ池がある。下ノ池の角のソメイヨシノまわりに大きなカモジグサがあった。余り大きいので、花序の長さを計測してみた。すると、30㎝あった。小穂は3㎝、ノギが3㎝といずれもスケールが大きい。牧野新日本植物図鑑では、花序の長さ20㎝ぐらい、小穂2~2.5㎝となっている。
カモジグサ
カモジグサに混ざるようにヤブジラミが絡まっている。何度も見てきたヤブジラみだが、花を終え果実が出来始めると、ヤブニンジンとの違いがはっきりしてくる。ただ、ヤブジラミとオヤブジラミの区別が分からなくなってくる。この果実を計測すると、長さ8㎜、幅4㎜であった。また、オヤブジラミの果柄はヤブジラミより長いという。そうすると、この果実はオヤブジラミになるようだ。
オヤブジラミの果実
撮影:5月11日
記 平成29年5月16日(水)