スダジイの雄花と雌花
5月16日(火)
夏の草が成長著しく、イチゴツナギなどのイネ科の草が大分増えてきた。調べるのに事欠くことはないが、類似のものが多く、区別が難しい。今日は先日、開きかけていたギンランがどうなったか見に出かけた。丘の上広場から上の池へ下りるコースで進み始めた。
坂の途中の右側にナツツバキ1本とヒメシャランキが2本ある。先日、ナツツバキの樹が枯れたことに触れたが、今日見ると、未だに1枚の葉もついていないので、枯れたことが明白と分かる。向かい側のリョウブの様子を見ようと道を下りると、ワレモコウの葉が見えて来た。「ここにワレモコウがあっただろうか」と考えたが、記憶に残っていない。ワレモコウの葉は、楕円形で、先が丸くなっている。縁の鋸歯は先端が尖るが、丸味があり、粗い。
ワレモコウの葉
丘の上広場へ上ると、スダジイの樹の梢に黄白色の花が咲いているのが分かった。見ると、花は峠を過ぎたようで、風もないのにぽろぽろと落ち出していた。まず雄花の写真を撮り、次に雌花の写真を撮った。スダジイの花について何度か調べたことがある。
牧野植物図鑑によると、
雄花・・・萼は5-6裂し、雄しべは15個内外。
雌花・・・花柱が3個ある。雌花の穂は下部の葉腋から出て短く・・・。
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雄花の写真を撮り終え、雌花の写真を撮ろうとした時、カメラには花粉がいっぱいついていた。「レンズは・・」と気になってみると、やはりレンズにも一杯付いていた。雄花は、いま花粉を飛ばし、落下し始めている最中ということが分かる。雌花の花柱が3個あるとことを確認した。雌花は、雄花の枝とは別の枝に互生している。薄い黄緑色の3本の指を掲げているような姿をしている。
スダジイの雄花
スダジイの雌花
昨年から注目したヤマナラシの樹へ来た。もう、あのけばけばした花の姿はない。葉は互生だが、枝の先に集中している。一見ミズキの葉を思わせるような広い楕円形だが、縁には鋸歯があり、表面に艶がある。
ヤマナラシの葉
丘の上広場の奥には、昨年確認したイヌトウバナがある。今は葉だけだが、メモを取った。恐らくイヌトウバナになるだろうが、花が咲くまでは確信が持てない。
葉の形
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細長い卵形、
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葉の表
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脈状に毛がある
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葉の大きさ
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長さ3.5㎝、幅2.2㎝
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葉の裏
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脈状に毛がある
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葉脈
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7対
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腺点がある
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鋸歯
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粗く、鋭くない
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イヌトウバナ?
イヌトウバナ?
イヌトウバナ?の葉の表
イヌトウバナ?の葉の裏
撮影:5月11日
記 平成29年5月11日(木)