公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

オニグルミの雌花を見る

515日(月)
 
 農道を通り、狐久保へ向かった。ここへ入ると、余り人を見かけなくなる。ここの広場にはオニグルミがある。先日、オニグルミの雄花を見たが、雌花を見ることが出来なかった。広場に入ると、オニグルミの雄花がたくさん落ちていた。この光景を見て、「雌花も終わってしまったかも知れない」と不安になった。奥へ入り、雌花を探した。雌花は枝の先に出来るというので、沢山ある枝の先を追いかけた。枝の先は高いところにあるので、よく見えない。低い枝を選び、見続けた。はっきりしたものは何時まで経っても見つからなかった。ここまで来たのだから、諦めたくないと思い、丹念に見続けていると、1本の枝の先に棒のようなものが出ているのが見つかった。「若しかしたら・・・・」と期待しながら望遠写真を撮った。拡大してみると、確かに雌花が写っていた。壺のようなものから赤い2本の紐のようなものが見えた。資料によると、壺のようなものは「苞と小苞、花被片が合着した筒状の花床」であり、2本の棒のようなものは「2つの花柱」である。念願であった雌花が撮影でき、今日の大きな目的が達成された。
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オニグルミの雄花

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 オニグルミの雌花

 オニグルミの雌花を見て、感動の余韻が残っている。園道へ戻り、瓜久保休憩所を目指した。途中、藪の土手にはツボスミレが沢山見えた。この花はタチツボスミレより一回り小さく、色が白色っぽい。タチツボスミレは見えなくなってきたが、此方はまだ勢いがあるようだ。
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 ツボスミレ

 瓜久保へ着くと、先着さんがいて休んでいた。奥を先に見ておこうと坂を上って行った。右側には小さな水田が雛壇になっている。水田の境の畔には色々な草花が犇くように咲いている。その中でもハルジオンは背丈が高く、優勢である。今一番勢いがあるのかもしれない。もう直ぐハルジオンに変わりヒメジョオンが現れてくる。
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 ハルジオン

 カッパ池の周りには、昨年ヤブジラミがあったので、この花を確認したかった。探そうとなると、見つからないもので、あれほどあったものが姿を消している。1周する頃に1株が見つかった。花の下の部分の膨らみを確認した。確かに膨らみがあり、表面に上へ向かう沢山の毛が見える。花の数が少ないので、これはオヤブジラミになるのかもしれない。
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 ヤブジラミは池側にあったが、反対側にヤブヘビイチゴらしいものがある。そろそろヘビイチゴも花期が終わってしまう。ヘビイチゴヤブヘビイチゴと何度も見てきた。ここに来て、漸く葉の違いから区別が出来るようになった気がする。この葉を見ると、横幅より縦の長さの方が長く、先端がとがっている。従って、これはヤブヘビイチゴと思われる。
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 休憩所へ戻ってきた。ここで少し休んでいると、山側にミズキらしい花が見えた。近くへ寄れなかったが、葉の形、花のつき方からミズキになるといえる。
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ミズキ

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 ミズキ

撮影:55
 
  記  平成2959日(火)