公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

これはトボシガラだろうか

514日(日)
 
 再び畦道に出て進んだ。畦道にオニウシノケグサが目に付くようになった。公園の中の僅かな畦道だが、進んで行くと、少しずつ草木が変わってくる。この草は、牧草や法面緑化に利用するために導入されたものが拡大したといわれている。町の中の空き地などによく見られるが、既に、ここにも侵入してきたことが証明されたことになる。日本帰化植物図鑑(長田武正著)によると、「1節より2枝を出し、1枝は長く沢山の小穂を付け、他は短くて310個の小穂を付ける」と説明されている。1節より2枝出る点は確認できるが、小穂の数の確認は難しい。小穂の先端は紫色を帯びている。
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オニウシノケグサ

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 オニウシノケグサの花序

 更に進むと、オニウシノケグサにハルジオンが混ざってきた。所々にムラサキツメクサも見られる。水路を隔てた向こう側にはスギナが密生している。水路を境に生態系が大きく違っていることが分かる。
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畦道

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ハルジオン

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 これは何だろうか。イネ科らしいことは分かる。頭を重そうに垂れているところが印象的である。このような姿をしているものにカモジグサがあるが、カモジグサとは違うようだ。資料の中のイネ科で調べると、トボシガラが出て来た。特徴をきちんと調べておくべきだったと反省させられた。トボシガラはイネ科ウシノケグサ属に入る。先程のオニウシノケグサも同様イネ科ウシノケグサ属であった。小穂を見ると、何となく似ている。
「松江の植物」
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トボシガラ

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 トボシガラの花序

 水田に面した斜面にスイバの群生が見られる。スイバは雄株と雌株が別株になっている。一般的に赤みを帯びていて、背丈が高いものは雌株になり、白っぽく、背丈の低いのが雄株になる。見えるものは雌株が殆どで、雄株は注意して見ていないと見つからない。今年は、早くから両株を見ることが出来た。
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 スイバの群生

 ここは日陰で湿っている場所である。見ると、イチゴツナギが群生している。条件的に見ると、ミゾイチゴツナギの環境のようだが、ここに生育しているものはミゾイチゴでなく、イチゴツナギであった。
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撮影:55
 
  記  平成2958日(月)