この花はカマツカになるか
5月12日(金)
このコースで見られる唯一の湿原へやって来た。湿原の中はイグサが殆ど占めている。イグサを見ると、茎は丸く、上の方に小さな花が咲いている。花は茎の途中から出ているように見えるが、花の上の部分は苞葉になる。畳表に使われるイグサは、このイグサを品種改良したコヒゲで、花序が小さいという。
資料:牧野新日本植物図鑑
イグサ
イグサの花
湿原に設けられた木道を渡っていくと、紫色に染まったシランの蕾が見えた。シランは公園などにある。こういう湿原に育つものだろうかと思い、調べてみると、牧野新日本植物図鑑では、「シランは本州中部から西の湿原または崖上等に自生する多年生草本であるという」と説明されていた。こういうところに生育するのが普通なのだと初めて知った。
シラン
湿原の向かい側にフジの花が見えた。見たところあまりぱっとしない状況だった。写真と撮り、見ると、多くが蕾であった。パッとしない分けが分かった。それでも遠くからこれだけわかるのだから、満開になったら、見事な光景になることが想像できる。
フジ
湿原を後にして、先を目指すと、自然観察センターに着いた。ここの広場にベンチがあったので、坐って休んだ。森のクイズラリーという催し物があり、係の人が何人かいて、対応していた。ベンチに腰かけていると、頭上の花の写真を撮っている人がいた。何を撮っているのか、後でその樹を見た。白色の5花弁で、1つの花弁を見ると、円形に近い形をしており、先の中央が少しくびれている。何という樹なのか分からないので、調べることになった。樹木検索くん(資料1)を使って、白色の5花弁、単葉で、互生、鋸歯のある葉を頼りに探した。候補が50出て来た。その中で見ていくとカマツカが該当しそうに見えた。また、資料2で、5月の花を検索すると、ワタゲカマツカが出て来た。どちらなのか迷った。資料2では、「ワタゲカマツカはカマツカより葉が厚くて大きく、長さ10cmほどの倒卵状長楕円形・・・」と説明されていた。葉の大きさを計測して置かなかったのが、失敗だったと後悔した。触った感じは厚い感覚がなかった。恐らく、カマツカになるのではないだろうか。
カマツカの葉
撮影:5月2日
記 平成29年5月6日(土)