公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ヒトリシズカの小花

428日(金)
 
 古民家を出て、外の植込みにあるオニシバリを見た。花が終わり、緑色の果実が出来ている。この果実が6月ごろになると、赤く染まってくる。オニシバリを初めて見たのは、この赤い果実の時だった。緑の中に真っ赤に見え、此れは何だろうかと印象に残ったことを覚えている。筒状花で、ミツマタジンチョウゲと同じ仲間であることが後から分かった。
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 オニシバリの果実

 直ぐ傍で、ヒトリシズカを見た。先日はブラシのような花が咲いていたが、今は花の姿は見えなくなっている。こうなると、ヒトリシズカであることが分からなくなる。葉を探って見ると、緑色の果実のようなものが見えて来た。球状の頭に黒いものがある。これは雌しべの痕だろうか。そもそもヒトリシズカの花がどういうものかまだよく理解していなかったので、調べてみた。ブラシのように見える白色のものは雄しべにあたる。雌しべや葯はその下の方にある。1つの花には花弁がなく、雄しべが3本、雌しべが1本が子房の上に付いている。黒いものは、やはり雌しべの痕跡になる。このイメージを基にヒトリシズカの写真を見直した。昨年の写真の中に、小花が分かりそうなのがあったが、葯が写っていなかった。
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ヒトリシズカの小花(2016.4.1撮影)

 水車小屋のところのマユミを見ると、蕾の柄が大分長くなってきた。もちろん蕾そのものも大きくなっている。マユミは雌雄が別株だという。今までそこまではよく見ていなかった。
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 マユミの蕾

 先日、コムラサキの冬芽の先端に薄い緑色が見え始めたのを確認したが、今日は新葉が出始めていた。新葉は枝から対生に出ている。新葉が沢山出ているところを見ると、6枚ぐらいあるようだ。枯れたように見えた細い枝からも緑が見え始めている。「不思議だ・・・」と思う。
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 コムラサキの新芽

 水車小屋の前にアケビがある。先日はまだ蕾の状態であったが、今日は、雄花、雌花とも花が開いている。つるの先端に数個の小さな雄花があり、基の方に一際大きな雌花が1つある。3枚の花弁に見えるものは萼だという。雄花の萼は反り返っている。
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アケビの雌花

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アケビの雄花

 園道を歩いていると、小さな青い花が幾つも見えて来た。以前見たものに間違いない。「名前は何と言っただろうか」と考えていると、ホタルカズラの名前が浮かんできた。しかし自信がなかった。名前の由来が分かっていないと、植物の名前は覚えにくい。ウイキペディアによると、「緑の中に鮮やかな瑠璃色の花が咲く様子をホタルに例えたことから」と説明されていたが、イメージがわかない。他の資料によると、「真ん中にある星型の白い線が蛍の光を連想させることから」と説明されている。此方の方が、説得力があるようだ。
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撮影:420
 
  記  平成29423日(日)