公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

シャガの群生

427日(木)
 
 古民家の庭へ入ると、先日蕾だったシモクレンが咲き出していた。ここもハクモクレンが終わってからシモクレンが咲くようだ。見たところ咲き出したばかりなので、満開には数日かかりそうだ。もう街の中では、ハクモクレン、シモクレンとも花は殆ど終わっている。
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 古民家の屋敷の前の庭にユズリハがある。隅の方にあるので、興味のある人以外は近くへは行かないようだ。ユズリハは、新葉が出てくる際、古い葉が席を譲るということでこの名前が付けられたと聞いている。また、この樹は雌雄が別株であるという。今見ると、蕾が沢山出来ている。この樹は雄株のようだ。
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 ユズリハの雄株

 黒い蕾をつけた樹が花壇にある。昨年調べたら、クロバナロウバイであった。ロウバイの名前を聞いて、直ぐ隣に先日まで咲いていたソシンロウバがあったことを思い出した。
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 ゲッケイジュは、半分ぐらいは変色し、枯れ始めてきた。花が開いてから枯れるのが早い。「花の命は短くて・・・」という言葉があるが、本当にどの花も命が短いということが分かる。
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 ゲッケイジュ

 フクジュソウを過ぎた所に、ホウチャクソウが見つかった。細長い大きな蕾が枝の先端の葉陰に1対ずつ付いている。この花を見ると、チゴユリホウチャクソウナルコユリ、アマドコロなどを思い浮かべ、どこがどう違うのか分からなくなり、混乱してしまう。「今年もそんなときが来た・・・」と思うようになった。過去に1度、このことについて調べたことがあった(資料1)。資料1を振り返って見ると、「チゴユリ属の花または花序は茎頂につく」とあった。写真の花は茎頂に付いている。従って、チゴユリ属のチゴユリホウチャクソウになる。この花は筒状になっていることからホウチャクソウになってくる。
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 ここの角に秋になると、オミナエシが咲いてくる。今見ると、雑草がかたまっているように見える。でもよく見ると、写真はオミナエシの新苗ではないかと思える。地面から上がったところは赤みがあり、そこから殆ど柄のない葉が出ている。これが根生葉になるのだろうか。もとが太く、先へ行くと細くなる普通の葉をしている。両面に毛があり、縁には丸みを帯びた鋸歯がある。この葉からは、オミナエシ独特な葉の形は読み取れない。
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 水路に沿った脇にシャガが群生している。ここから少し離れた水車小屋付近でもシャガを見ることが出来る。先日、「シャガの葉の見える部分は葉の裏である」ということを学んだ。「面白いつくりをしているなぁ」と思った。1つ印象深いことを味わうと、その花への興味が増してくる。
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 シャガ

 古民家の裏にピンクの花が見えた。今まで、下を向いて歩いていたので、上のことに気が付かず、通り過ぎてきた。赤みを帯びたヤエザクラであることから考えて、恐らくサクラの中のカンザンではないかと思った。カンザンの雌しべには葉のようになっているという特徴がある。花を覗くと、確かにそのようになっていた。
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 カンザン

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カンザンの花

撮影:420
 
 記  平成29423日(日)