公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

カンザンの雌しべとギョイコウの花弁

424日(月)
 
 急激に暖かくなり、公園のカンザンが瞬く間に満開になった。たった2日間でこんなにも急激な変化を遂げるとは驚いた。このサクラをカンザンと呼んでいるが、まだ確信がない。そこで、少し調べてみた。花は大きいので、計測すると、花径4.5㎝、花柄2.5㎝、萼筒23㎜、萼67㎜で㎝あった。ソメイヨシノ2.53.0㎝なので、ソメイヨシノよりは大分大きいことが分かる。柄、萼筒、萼には毛がなく、萼筒が短い。オオシマザクラ系のサトザクラの仲間と言われている。柄、萼筒、萼に毛がない点はオシマザクラ譲りである。ウイキペディアの説明の中に、「雌しべの2本が葉化して、花の中心から突き出ている」という興味深い説明があったの。実際に見直してみると、確かに、緑色で葉の原型をなすものが2本見つかった。このサクラはカンザンになるようだ。
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カンザン

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カンザンの花

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 2本の雌しべの葉化

 3日間ぐらいで、カンザンとともにギョイコウの花数が急激に増えてきた。ギョイコウの花は開花してから日数が経つと、中央から赤くなってくるという。416日にはこの赤い模様は見られなかったが、今日は、もう見えるようになってきた。変化の進みの速さに驚く。
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4月16日

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4月19日
 
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中央が未だ赤くなっていない(4月16日)

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中央が赤くなって来た(4月19日)

 公園を出て、直ぐ近くの空き地を見に行った。ここは年に1回ぐらい人の手が入る。今年は未だ自然に放置さえている。そのため、緑の雑草が鬱蒼としてきた。細かく見ていくと、いくつもの雑草が見つかる。今、目立ってきたのは、カラスムギとネズミムギである。色々な資料には、カラスムギの花期は6月ごろからとあるが、この辺では、例年今頃から咲き出してくる。ネズミムギも同じ頃咲き出す。ネズミムギはある間隔を置いて大きな株をつくる。春に、細く、艶のある葉が株をなしていると、大抵がこのネズミムギである。大きな株になると、引き抜こうとしても簡単に抜けない。花壇にこれが繁茂してくると、処分に手間がかかる。
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空き地のカラスムギとネズミムギ

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カラスムギ

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ネズミムギ

撮影:419
 
  記 平成29421日(金)