公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

スイバの雄株と雌株

424日(月)
 
 畦道を見ると、緑が増え、草花が咲き出している。ここには生き生きした世界が広がっている。太陽の日を受け、長閑な畦道の散歩は人にも新しい生命をもたらしてくれる。
 紫色を帯びたトキワハゼが咲いている。口を空いたように見えるので、唇形花と呼んでいる。上唇の背中が紫色になっており、先は浅く、2つに裂けている。白色の下唇は3つに裂け、両端が大きく、中央が小さい。その中央に2筋の山があり、黄色い斑紋がある。
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 トキワハゼ

 ケキツネノボタンが黄色い花を咲かせている。毎年この花を見ると、キツネノボタン、タガラシ、ウマノアシガタの名前を思い出す。今でもはっきりと区別が出来ない。タガラシは一昨年1度見たが、その後見る機会がない。キツネノボタンウマノアシガタは、いままで1度も見ていない。ケキツネノボタンキツネノボタンは毛の様子で区別できそうだが、ケキツネノボタンウマノアシガタの違いがよく分からない。何時か、ウマノアシガタと出会えればと思っている。
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 ハハコグサと呼んでいる黄色い花が見えた。この花の正式名はホウコグサという。この花を見ると、いつ開くのかと思う。しかし、この花は何時までもこの状態で、花弁を大きく開くことはない。1つの花に見えるのは、小花が沢山集まって1つの頭状花つくっているからである。ハハコグサに対して、チチコグサがある。しかし、このチチコグサは余り見かけない。
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ホウコグサ

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 ホウコグサの花

 ヘビイチゴの数が大分増えてきた。地に伏すように見える黄色い花をよく見ると、大抵がヘビイチゴになる。それほど今は最盛期を迎えているようだ。葉をかき分けよく見ると、早くも赤い果実が見える。食べられるが、余り味がないと言われている。
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 ヘビイチゴ:果実が見える

 背丈の高いスイバも花をつけている。スイバは雌雄が別株である。よく見かけるのは雌株である。ここでは、雄株と雌株が並んでいた。背丈の高いのは雌株で、雄株は雌株と比べると背丈が低く、貧弱である。雄株を見ると、下を向いた花被片の内側に葯を見ることが出来る。同じように雌株を見ると、花被片の内側に赤紫色に染まった糸状のものが見える。これが雌しべになる。団扇のように見えるのは内花被片に囲まれた果実になる。
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スイバ:雄株

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 スイバ:雌株

撮影:420
 
  記  平成29422日(土)