公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

これがヤマコウバシの花だろうか

423
 
 もみじ休憩所へ入った。ヤマコウバシはここから水田へ向かう途中にある。その前にナツツバキとリョウブの様子と見ておきたい。
 ナツツバキを見ると、沢山の葉で覆われているので、冬芽の痕跡を見つけることは難しくなっている。それでも、冬芽から現在までの過程を知りたく、葉の根元を辿って行った。すると、最後の芽鱗が残っていた。暗褐色をしており、内側に白色のものが見える。これは新しい葉になるのだろうか。芽鱗の塊の先を見ると、数枚の葉が纏まって出ている。また、同じところから1本長い柄を持った葉が出ている。
イメージ 1
ナツツバキ

イメージ 2
ナツツバキ:数枚の葉が纏まって出ている

イメージ 9
 ナツツバキ:1本長い柄を持った葉が出ている

 次に道を渡り、反対側にあるリョウブを見た。冬芽から出た葉を見ると、ナツツバキと同じで、冬芽から纏まって新葉が出ている。1か所から出る新葉の枚数はリョウブの方が多いようで、リョウブには長い柄を持った葉は出ていない。
イメージ 3
 リョウブ

 ここから坂を下り、ヤマコウバシへ向かった。早速ヤマコウバシの花を探した。しかし、花は終えてしまったようで、見当たらない。「10日間で、全ての花が終わってしまうのだろうか」と思いながら、新葉の出ている付近を中心によく見た。ヤマコウバシの新葉は、新しい枝から互生に出ている。その新しい枝の出た所、即ち、冬芽のところを見ると、そこから花のようなものが出ていた。葉柄、花柄には上に向かう柔らかい伏毛がある。花柄の先の花を見ると、開く前か、花が終わり閉じたのかはっきりしない。膨らんだ子房から伸びた雌しべ、黄緑色の花弁、黄色い葯は見える。雄しべや花弁の様子はよくつかめない。
イメージ 4
ヤマコウバシ:花のようだ

イメージ 5
ヤマコウバシ:花のようだ

 水田の畔に下りた。先日より、緑が多くなり、草花の花の数が増えている。水田を見ると、スズメノテッポウが群生している。こんなにあるのかと思うほどある。そのスズメノテッポウに中にポツリポツリとレンゲソウのピンクの花が咲いている。田植え前の水田が戻ってきたようだ。
イメージ 7
スズメノテッポウ

イメージ 6

イメージ 8
 
撮影:420
 
  記  平成29420日(木)