カワヅザクラとオオシマザクラについて
4月21日(金)
先日は暖かかったが、風が強かった。今日は風がなく、写真を撮るのに都合がいい日になった。先日、蕾が開きかけてきたヤマコウバシが気になっていたので、舞岡公園へ行くことにした。
バス停で待つと、運よく、京急ニュータウン行きが来た。このバスで行くと、ヤマコウバシのところまで行くのに近道になる。
バス停に着くと、カワヅザクラも気になっていたので、先にまわることにした。おおばな橋を渡り、エノキ休憩所へ行くと、カワヅザクラがある。もう葉がいっぱいである。この樹がカワヅザクラであると知っていなければ、もう名前の分からない姿になっている。果実はないだろうかと探した。1本、2本と枝を見たが、果実は見当たらない。もう落下したか、野鳥に食べられてしまったのだろうか。しかし、樹の下を見ても落ちた形跡がない。見つからないものかと、諦めず探すと、いくつか見つかった。果実は楕円形で、長さが0.8㎝、幅0.6㎝と意外と小さなものであった。
果実
葉について、観察してみた。
・カワヅザクラの葉の基部は円形で、中央が凹んでいる。この辺は他のサク
ラの形とは少し違っているようだ。先は尾状となり、伸びている。葉の縁
の鋸歯を見ると、先の方は明確だが、基へ来ると、浅くなっている。両面
に毛はないようだ。
葉
葉の表
葉の裏
・葉柄の先端部分に赤い色をした蜜腺が1対見つかった。サクラの葉には、こ
蜜腺
果実
葉について、観察してみた。
・葉の基は丸いが、カワヅザクラのような凹みがない。葉の大きさは、カワ
る。鋸歯は全体に目立ち、先は短い糸状になっている。両面に毛はないよ
うだ。
葉
葉の表
葉の裏
撮影:4月20日
記 平成29年4月20日(木)