公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

カリンの両性花と雄性花

421日(金)
 
 最近気温が急激に上がり、初夏の様子を呈してきた。気候の変化とともに植物界でも目まぐるしい変化が起こっている。
 公園のカンヒザクラが葉桜になったと思ったら、果実が出来始めている。全体は緑色だが、日の当たる部分が赤褐色気味になっている。葉を見ると、基部に1つ、葉柄の上の部分に1つの蜜腺がある。また、葉の付け根にはのこぎり状をした托葉が見られる。
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 カンヒザクラの蜜腺と托葉

 ハナモモは、枝が見えないくらいに、紅白の花が隙間なくつき、色艶やかである。ここの紅白のハナモモの枝は上へ上へと伸び、横へは余り広がらない。
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紅白のハナモモ

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紅色のハナモモ

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 白色ノハナモモ
 
 つい最近まで、花がポツリポツリだったレンギョウが、あっと言う間に満開になった。真黄色になった一角を見ると、眩しさに圧倒される。4枚の黄色い花弁が、太陽の日を受けると、一層眩しく輝いてくる。
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 ドウダンツツジも満開になっている。花が白いので目立ちにくいが、枝からぎっしりと吊下っている。長くたわんだ花柄の先に付く花の姿は可愛く、美しい。下向に開いたおちょぼ口は滑稽である。
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 カリンの花数が少なくなり、花期を終えようとしている。何気なくカリンについて調べると、資料には「両性花は雄しべの中央に花柱が5個あり、子房を包んでいる萼筒が長い。雄花は花柱がなく、萼筒が短い。」と説明されていた。今までこういうことを知らず過ごしてきたが、過去の写真を調べ直してみると、確かに、両性花と雄性花があることが確認できた。萼筒については調べ直さなければならない。
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両性花(2016.3.20撮影)

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雄性花
                      
撮影:416

  記  平成29418日(火)