公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

三ッ池公園のサクラ( エドザクラ、 ギョイコウ、 一葉、 衣通姫(ソトオリヒメ)、 万里香(バンリコウ)

420日(木)
 
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三ッ池公園(中の池)

 花の広場の奥まったところにいろいろなサクラがある。すでに花期を終えたものは、シュゼンジカンザクラ、ツバキカンザクラで、今咲いているもの、これから花期を迎えるものにエドザクラ、ギョイコウ、一葉、衣通、万里香などがある。一昨年ごろから、名前の札がつけられたので、聞きなれないサクラが随分ある。恐らく、園芸品の里桜の仲間と思われる。
 シュゼンジカンザクラ、ツバキカンザクラに混ざって、江戸桜がある。この名前札は昨年気が付いた。以前はこのような名前が付けられていたとは記憶していない。ピンク色の大きなサクラで、枝先に沢山の花が塊をなすように咲いている。計測すると、花径3.5㎝、花柄2㎝、萼筒0.5㎝と、大きなヤエザクラである。
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 エドザクラ

 江戸桜の向かい側にギョイコウという緑色のヤエザクラがある。雌しべが長く、開花から日数が経つと、中心部が赤みを帯びてくる。緑色の花なので、よく見ないと、開花したかどうかが分からない。
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 ギョイコウ

 左側の坂を上って行くと、ハゼノキがある。そこへ行く途中に、一葉という初めて聞くサクラがある。花は高いところにあるので、詳細は分らない。資料によると、「花の中心から葉化した雌しべが1本でる」と説明されていたので、写真を拡大してみたが、葉化した雌しべは見つけられなかった。それでも、中々面白そうなサクラと分かった。
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 一葉

 ほぼ同じところに衣通姫(ソトオリヒメ)がある。まず、「衣通姫」を何と読むかが分からない。時々簡単に読めない名前が付けられている。調べると、「ソトオリヒメ」と読むとある(資料1)。更に読んで行くと、「染井吉野の実生から作られた桜で染井吉野と大島桜の雑種と推定されています」との説明がある。ソメイヨシンの果実は稔性で、結実しないし、果実が出来ても発芽しないといわれているが、例外もあるように見受けられる。
 花は一重で、ソメイヨシノによく似ている。ただ、萼筒の緑色のところは何となく、オオシマザクらに似ているようだ。
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 同じところに、万里香(バンリコウ)というサクラがある。このサクラも初めて見るサクラである。正面から見ると、花弁に隙間がなく、ほぼ円形上に見える。極僅かにピンク色が混ざる色をし、香りがあるという。過って、荒川土手でさいばいされていた記録があるが、北海道の松前町で発見され、それが広がったといわれている。
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 万里香(バンリコウ)

撮影:412

  記  平成29417日(月)