公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ヤマコウバハシの花が咲き始める

418日(火)
 
 古民家を出たところにガマズミの樹がある。今年はガマズミの冬芽をあまり見ていないような気がする。冬芽については、茶褐色の星状毛で包まれ、赤い新芽が噴き出すイメージが頭に残っている。今年はこの場面を見ることが少なかった。ガマズミを見ると、葉は既に大きな楕円形に広がっている。支脈はほぼ並行のように走り、支脈間の皺がよく目につく。葉腋には緑色の蕾が出来ており、多数かたまっている。表面には沢山の白色の毛が見える。
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 ガマズミ

 水路の縁にユキヤナギが綺麗に咲いている。花は伸びた枝の先にぎっしりとついている。周囲に広がり、たわむ姿には曲線的な美しさが感じられる。緑と白が演じる光景が映えている。
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 畦道から山に入り、ばらのまる広場へ向かった。この途中にヤマコウバシの樹がある。今まで、冬芽と葉を見てきたが、花を見ることがなかった。資料によると、4月に開花するというので、そろそろ冬芽に動きがあるのではないかと期待しながら坂を上って行った。冬芽を見ると芽鱗は脱げ、毛に包まれたものが出ている。これは葉になるものと思われる。冬芽の基を見ると、小さな花が見え始めているのが分かった。ヤマコウバハシの花はこういう花なのかと初めて見る興奮が湧いてきた。緑色の花で、中央から何かが飛び出て、先が丸まっている。若しかしたら、これは雌しべかも知れない。
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 ヤマコウバシ

 ばらのまるの丘へ上り、もみじ休憩所を目指すと、道沿いにレンギョウの花が満開になっていた。無数ある黄色い花の連なりを見ると、何となく気持ちが明るく、快活になってくる。人の気持ちは環境に左右されやすいことが分かる。
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 リョウブの冬芽を見た。リョウブの冬芽は早いうちに芽鱗が落ち、冬を裸芽で過ごすという。このことを確かめようと、冬芽を見続けてきたが、まだよく分らない。この冬芽の先を見ると、薄い褐色をした部分の一部がなくなっているように見える。野鳥にでも噛まれたのだろうか。その下に1枚さらに薄くなったものが覆っており、その下に緑色のものが見える。何枚かの写真を見ると、一番上を含め、毛に覆われた部分は新葉のようだ。この写真は、一番外側の新葉の下の部分が野鳥などに食べられた跡と見える。
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リョウブの冬芽

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 リョウブの新葉

撮影:410
 
  記  平成29415日(土)