公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

オオシマザクラの中に1本のヤマザクラがあった

415日(土)
 
 道を挟みカッパ池と反対側にサワグルミの樹がある。上空の冬芽にカメラを向けると、逆光のようになり、冬芽が鮮明に映らない。そのため色の変化は分からない。側芽を見ると、ギザギザが出来ている。これは雄花の原型と思われる。雌花はどこにあるのか分からない。頂芽を見ると、葉の原型が現れているように見える。
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 サワグルミの冬芽

 休憩所に戻り、一休みした。前回までこの周りにはウメの花が咲いていた。今はほんの数輪を残し跡形もない。一時の華やかさが消え、静かな佇まいになった。掲示板の後が黄色く華やかになっている。レンギョウが咲いたことが分かる。
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 ここから久し振りに山を通ってミズキ休憩所へ行くことにした。僅かの上り坂だが、ひと汗かくことになった。歩いていると、オオシマザクラの花が柄ごと沢山落ちていた。下に落ちていることは上にオオシマザクラがある事になる。上空を見たが、直ぐにはオオシマザクらの存在が分からなかった。暗さに目が慣れてくると、確かにオオシマザクラがあることが分かった。更に進んで行くと、近くに現れてくるサクラは皆オオシマザクらであることが分かってきた。みずき休憩所へ着いた。休憩所の周りにもオオシマザクラはある。
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 みずき休憩所から山道を通り、狐久保広場を目指した。坂を下りたところは小さな窪地になっている。ここの夏場は、足を入れることが出来ない程いろいろな雑草が生い茂っているが、今は綺麗に雑草が刈られ、地肌見えている。山を下ると、狐久保広場へ向かう道へ出る。ここからさらに奥へ入ると、狐久保広場になる。広場へ入ると、これから見ようとするオニグルミの樹が連立している。広場の脇に白色のものが見えた。ニワトコではないだろうかと思い近付いた。やはりニワトコであった。小さな小花が沢山かたまった花序をなしている。一寸触れたら、花粉が散って行った。ズボンに付いた花粉はなかなか落ちない。
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 ニワトコ

 狐広場の入り、オニグルミの冬芽の写真を撮った。写真を見ると、頂芽と側芽に大きな違いが現れている。緑色を帯びた側芽は雄花になる。よく見ると、緑色の粒々が見えている。この粒々11つが雄花になっていく。雌花はどこにあるか探したが、見当たらない。まだ出てきていないようだ。頂芽は開き始めている。緑色がかり、葉の原型が分かるようになってきた。
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 オニグルミの冬芽

 狐広場から中丸休憩所へ回った。このコースを通るのは久しぶりである。ここもオオシマザクラが目に付く。
 坂を上りきると、中丸休憩所になる。中丸休憩所に着いた時、目に入ったのはタンポポンの群生だった。前方の地面をタンポポが一面に覆っている。先日、別の場所で同じような群生を見たが、今タンポポの勢いが盛んであるように思えてきた。いつものように総苞の反りを見た。総苞は外側へ反っていない。今咲いているタンポポは在来のカントウタンポポになるようだ。
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タンポポンの群生

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 休憩所の周りはオオシマザクラが取り囲んでいる。今まで、全てがオシマザクラと思っていたが、見ていると、1本だけ色が違っているように見えた。1本はヤマザクラのような気がする。思い違いだったのだろうか。そこで、確認し直した。資料によると、オオシマザクらの萼筒片には鋸歯があるが、ヤマザクラにはないという。実際に確認すると、1本だけはヤマザクラになった。
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ヤマザクラ萼片に鋸歯がない

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オオシマザクラ萼片の鋸歯がある
 
撮影:410


  記  平成29413日(火)