ユキヤナギの花には黄色い輪がある
3月22日(水)
ハナカイドウを見ると、僅か6日間だが、蕾に見られた白色の割れ目から開き始め、赤紫色の花弁と思われるものが見え始めてきた。萼の縁に白色の毛が目立つ。葉には鋸歯があり、その部分が赤褐色に染まっているのが目に付く。
ハナカイドウ
公園にようやくタンポポが見え始めてきた。ポツリポツリと見られたが、ようやく本格的にみられる季節になったようだ。タンポポには20種類以上あるという。ここのタンポポの総苞は反り返っているので、在来のタンポポでなく、セイヨウタンポポになるのだろうか。
セイヨウタンポポの総苞の様子
カタバミの芽生えが見える。3出葉の葉がいやというほど集まり、塊をなしている。しかし、これがすべて大きくなり、花を咲かせることはない。次第々に淘汰され数が減ってくる。このカタバミにはこれから自然の厳しさが待っている。すぐ横にはオオイヌノフグリに混ざって1輪だけの花が咲いていた。今は、このカタバミも花数を大分増やしている。
カタバミの芽生え
カタバミの花
春の野草の代表であるホトケノザも増え出して来た。小さなピンクの花だが、写真にとると、巧妙に出来ていることが分かる。この花は唇形花で、上唇は真直ぐ伸び外側に毛が密生している。下唇は3つに裂け、2つは両側から壁をつくり、中央は小さく、先が更に2つに裂け、下がっている。よく見ると面白そうな花をしている。
ホトケノザの花
ユキヤナギは小さな花だけど、枝に咲いた姿を見ると、雪をまぶした様に自然と綺麗に見えてくる。1つの小花がどうなっているだろうかと、接写写真を撮ってみた。円形の花弁が5枚ということは直ぐ分かる。更に見ていると、内側に黄色い輪のようなものが見え、その外側に雄しべが並んでおり、中央にめしべが5本見える。このつくりがどんなものであるか資料に基づき調べてみた。黄色い輪に見えるものは蜜腺が10個並んでいるものだという(資料1)。雌しべは確かに5本だろうか。保育社の原色日本植物図鑑樹木編、資料1、資料2などでは5本になっている。牧野新日本植物図鑑では子房の数が5となっている。
ユキヤナギの花
撮影:3月18日