公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

カリンがの花が開いた。

314日(火)
 
 カンヒザクラへ向かうと、此方もまだよく咲いている。しかし、よく見ると、以前のような真っ赤な瑞々しさがなくなっている。カワヅザクラオカメザクラ、ヨコハマヒザクラを始め日本のサクラの中で赤みのあるサクラの殆どはカンヒザクラが片方の親になっている。日本のサクラの原種ともいえそうだ。
イメージ 1

イメージ 2

 ハナモモの冬芽を見ると、白色の毛で覆われていた芽鱗が黄緑色から褐色に変わり、開き始めた。冬芽の中の蕾の先端が赤く染まっている。この色を桃色というのであろうか。人の目が惹かれる色である。ウメの季節が過ぎ、いよいよモモの季節が始まりそうになって来た。
イメージ 3
 ハナモモの冬芽

イメージ 4
  ハナモモの冬芽

 カリンの花がハナモモに先立ち開いた。ピンクの綺麗な花である。1月下旬ごろ赤みを帯びた新葉が出始め、次第に葉の数を増し、上へと伸びてきた。2月に入り、数段の葉の先に赤色を帯びた萼が現れ、それが開くと、中から赤みを帯びた蕾が見え出した。それから中々開かなかったが、312日に見ると蕾が開き、花が咲いた。芽生えから開花までが約2か月満たなかった。
イメージ 5
カリンの蕾

イメージ 6
カリンの蕾

イメージ 7
 カリンの花

 カリンの横にサクラの樹がある。このサクラはソメイヨシノより早く、お彼岸頃に咲く。お彼岸頃に咲くので仮にヒガンザクラと呼んだが、正式にヒガンザクラという名前のサクラはない。そこでこの名前は、まだ分かっていない。他のサクラの花より幾分小さめの花と記憶している。記録を辿ると、薄いピンク色で、萼筒に毛がある花は小さく2㎝ぐらいであると書いてある(資料1)。萼筒に毛があることから類推すると、「コヒガンザクラになるのだろうか」と思うようになってきた。冬芽は開き、中の赤い蕾が見えてきている。開花目前ということが分かる。コヒガンザクラの冬芽について書かれた資料を探したが、中々見つからず、唯一資料2があった。その写真を見ると、冬芽の芽鱗に毛がないようだ。今調べているコヒガンザクラの冬芽の芽鱗にも毛がない。
イメージ 8

イメージ 9
 コヒガンザクラの冬芽?

 公民館の一画にシダレザクラがある。枝先の冬芽を見ると、先の方が緑色に変わってきている。このシダレザクラソメイヨシノより遅く咲くが、冬芽に動きが出て来たことが分かる。シダレザクラエドヒガン系が多い。このサクラも花が咲いたときの萼筒を見ると毛がある。従って、やはりエドヒガン系のようだ。
イメージ 10

イメージ 11
 
撮影:312

  記 平成29312日(日)