湯河原の梅園から 1
2月23日(木)
天気予報では、今日は一番気温が上がると予想され、行楽日和になるという。先日、熱海の梅園でいろいろな種類のウメの樹を見てきたので、その復習を兼ね湯河原の梅園を見に行くことにした。
湯河原の梅園は駅から大分奥まったところにあり、幕山公園となっている。バスを降りて進んで行くと、山の斜面一帯が梅林となっている。ウメは花が小さく、色が薄いので、遠くからは斜面がほんのりと色付いているにすぎない。熱海の梅園と同じように、「ここが梅園」と思うように目立たない。
湯河原の梅園
湯河原の梅園で見られたウメについて考察してみた。
輪違い(りんちがい)
まず目についたのは、「輪違い」という品種だった。このウメを見ると、1本の幹にコウバイ、ハクバイが咲いている。今までここまで注意して見ることがなかったので、珍しいウメだと知った。1本の幹に2色や3色の花を咲かせるものを「源平咲」と言うらしい。輪違いは正に源平咲である。
黄金梅(おうごんばい)
「 黄金梅」という名札が掛けられたウメがあった。「黄金」という名前を聞き驚く。黄金色の花が咲くのだろうかと想像する。調べると、ウメの中で一番小さな花だという。萼の内側と葯の色で、全体が黄金色になって見えるという話である
黒雲(くろぐも)
「黒雲」の名前を見て、花が赤いのに何で「黒雲」というのかと疑問を感じた。調べてみると、深い紅色の花が、黒味がかって見えるという。そのように見えるか確かめてみた。花の中心部は確かに黒味がかっている。中心部を見ていると、中心の黒味が周りへ広がってくるように見えてくる。
見驚(けんきょう)
見驚(けんきょう)名前も、花を見た時の感じを現わしていることが分かる。薄いピンク色の大輪の花で、見ると驚く花という意味らしい。
淡路枝垂(あわじしだれ)
淡路枝垂というシダレウメがあった。淡路島に関係がありそうに思える。調べてみたが、資料が殆どなかった。
楊貴妃(ようきひ)
薄いピンク色の八重咲の大きな花で、「優雅に舞う美女を思わせる美女」のように美しい花という意のことらしい。
撮影:2月17日
記 平成29年2月19日(日)