シダレザクラが咲き始める
2月19日(日)
サクラの便りが遠くから近づいている。カワヅザクラが咲き、カンヒザクラの冬芽が開き始めた。今日も暖かいので、三ツ池公園のカンヒザクラが気になって来た。また、ヤマナラシが冬芽というよりも蕾が大きくなっているので、此方の開花も気になっている。そこで、お昼近くになったが出かけることにした。
南門を入ったところのメタセコイアの冬芽、斜面に広がるケヤキの冬芽を見たが、どちらもまだ小さく、ほとんど変化は認められなかった。何方も葉が出る前に花が咲くというので、見逃しやすい。特にメタセコイアは2~3月に花を咲かせるというので、注意しておかなくてはならない。
メタセコイアの冬芽
ケヤキの冬芽
カンヒザクラを目指して坂を上って行った。途中で、低木の株を見つけた。この辺にハコネウツギのような樹があったが、それとは違うようだ。冬芽の写真を撮ってみると、ヤマグワになりそうだ。今まで何回も此処を通っているが気が付かなかった。
気になっていたカンヒザクラが目の前にある。見ると、もう花が咲いているといってもいい。樹は大きくないので、枝が手に届いた。接写写真を撮ると、鮮紅色の花が綺麗に映っている。1つの冬芽から2つの花芽が出ている。
高いところにホオノキの冬芽がある。望遠写真を撮ると大きな冬芽に見える。どのくらいの大きさをしているのか知りたいが、計測できないのが残念だ。灰白色の芽鱗で固く閉じられている。
ホオノキの冬芽
ヤブツバキが暮れからちらほら咲いている。そろそろ花数が増えてもよさそうに思えるが、その兆しが見えてこない。何時最盛期を迎えるのだろうか。
シロヤブツバキ
シロヤブツバキ
先日来たとき、ヤマナラシの冬芽が大分大きくなっていたので、「冬芽が開いてしまったのでは」と気になっていた。シダレザクラの位置から見ると、ヤマナラシの花や冬芽が見えない。「花が枯れてしまったのでは」と、一時がっかりした。ハクバイやシダレザクラを通り越して、ヤマナラシの樹のところへ直接来た。見ると、吃驚する必要はなかった。未だ冬芽のまま残っていた。冬芽は開き始め、中から毛に包まれたものが出始めている。どうもこれが花のようだ。
ヤマナラシの冬芽
一安心して、素通りしたハクバイの位置へ戻ってきた。ハクバイは峠を越したようで、花の多くは枯れてしまっていた。シダレザクラを見ると、ポツンといくつか咲き出していた。写真に撮れそうなものを探した。この写真からだと、「サクラ」の判定が難しい。サクラは冬芽から複数の蕾が出た枝のついた花をつける。それがこの写真では分からない。サクラの花弁は中央に割目があるが、ウメには割れ目がない。この花弁を見ると、割れ目が確認できる。また、萼筒を見ると、膨らみがあり、エドヒガンの特徴を備えている。
撮影:2月15日
記 平成29年2月16日(木)