公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

シダレザクラが咲き始める

219日(日)
 
 サクラの便りが遠くから近づいている。カワヅザクラが咲き、カンヒザクラの冬芽が開き始めた。今日も暖かいので、三ツ池公園カンヒザクラが気になって来た。また、ヤマナラシが冬芽というよりも蕾が大きくなっているので、此方の開花も気になっている。そこで、お昼近くになったが出かけることにした。
 南門を入ったところのメタセコイアの冬芽、斜面に広がるケヤキの冬芽を見たが、どちらもまだ小さく、ほとんど変化は認められなかった。何方も葉が出る前に花が咲くというので、見逃しやすい。特にメタセコイア23月に花を咲かせるというので、注意しておかなくてはならない。
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 ケヤキの冬芽

 カンヒザクラを目指して坂を上って行った。途中で、低木の株を見つけた。この辺にハコネウツギのような樹があったが、それとは違うようだ。冬芽の写真を撮ってみると、ヤマグワになりそうだ。今まで何回も此処を通っているが気が付かなかった。
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 気になっていたカンヒザクラが目の前にある。見ると、もう花が咲いているといってもいい。樹は大きくないので、枝が手に届いた。接写写真を撮ると、鮮紅色の花が綺麗に映っている。1つの冬芽から2つの花芽が出ている。
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 高いところにホオノキの冬芽がある。望遠写真を撮ると大きな冬芽に見える。どのくらいの大きさをしているのか知りたいが、計測できないのが残念だ。灰白色の芽鱗で固く閉じられている。
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 ホオノキの冬芽

 ヤブツバキが暮れからちらほら咲いている。そろそろ花数が増えてもよさそうに思えるが、その兆しが見えてこない。何時最盛期を迎えるのだろうか。
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 先日来たとき、ヤマナラシの冬芽が大分大きくなっていたので、「冬芽が開いてしまったのでは」と気になっていた。シダレザクラの位置から見ると、ヤマナラシの花や冬芽が見えない。「花が枯れてしまったのでは」と、一時がっかりした。ハクバイやシダレザクラを通り越して、ヤマナラシの樹のところへ直接来た。見ると、吃驚する必要はなかった。未だ冬芽のまま残っていた。冬芽は開き始め、中から毛に包まれたものが出始めている。どうもこれが花のようだ。
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 ヤマナラシの冬芽

 一安心して、素通りしたハクバイの位置へ戻ってきた。ハクバイは峠を越したようで、花の多くは枯れてしまっていた。シダレザクラを見ると、ポツンといくつか咲き出していた。写真に撮れそうなものを探した。この写真からだと、「サクラ」の判定が難しい。サクラは冬芽から複数の蕾が出た枝のついた花をつける。それがこの写真では分からない。サクラの花弁は中央に割目があるが、ウメには割れ目がない。この花弁を見ると、割れ目が確認できる。また、萼筒を見ると、膨らみがあり、エドヒガンの特徴を備えている。
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撮影:215

  記  平成29216日(木)