ソシンロウバイの花は残っていた
2月13日(月)
前田の丘から瓜久保へ向かう入口に来た。右にミズキ、左にエゴノキがあり、夏季は葉が生い茂り、いつも日陰になっている。また、ここから先は山道へ入るので、薄暗い。ところがこの冬季は、葉が落ち、光が地面まで射しているので明るくなっている。
瓜久保へ向かう入口
山道へ入ると、コナラの高木が目白押しに出てくる。シロダモ、アオキ、ムラサキシキブなどの低木も散在している。右の奥にハゼノキがあったが、葉を落とした今はその存在が確認できない。階段を降り、平地に出た。目の前に見えるのはカッパ池である。山の出口に、「オヤッ」と思った樹が目に付いた。先が赤くなった冬芽が対生している。最初マユミではないかと思った。しかし、マユミの冬芽はこのように赤くならない。どうもガマズミではないかと思えてきた。ガマズミは湿っているところに見られる。ここは山から下りて来たカッパ池の近くなので、ガマズミがあっても不思議でない。写真を撮り拡大すると、星状毛に包まれたガマズミの冬芽そのものであった。
カッパ池
ガマズミの冬芽
ここからソシンロウバイが見える。既に花期を終え、花は見られないと思っていた。ところが、近づくと満開を少し過ぎた頃で、花弁には艶があり、未だ生き生きとしていた。樹の基に花が落ちていたので、完全に揃っていそうなのを拾い、花弁を数えてみた。花弁はらせん状になっているので、花弁を1枚1枚剥がしていくと、20枚あった。実際に数えてみて、こんなにもあるのかとしみじみ思った。
ソシンロウバイの花
前回は、サワグルミの冬芽を撮影しなかったので、今回は忘れないうちに撮影した。冬芽は高いところにあるので、望遠を使って撮影した。昨年12月8日に見た時、芽鱗が剥がれ始めていたのを確認したが、今日も同じ姿であった。同じ冬芽を見ているのでないので、確かなことは言えないが、芽鱗が剥げ始めて落ちるまでには2か月以上かかるようである。
サワグルミの冬芽
カッパ池の横道
カッパ池の奥に広場があり、中央付近にコウバイ、ハクバイが1本ずつある。色々な所で、ウメは満開期を迎えているので、ここのウメはどうなったか気になっていた。瓜久保にはここの広場と、これから行こうとする休憩所に沢山のウメの樹がある。中へ入ると、予想とは違っていた。咲いているといえるのはコウバイで、花数が少なかった。蕾がたくさん残されているかと思ったが、蕾も余りなかった。一方ハクバイは花が咲き出したところで、殆どが蕾の状態であった。ハクバイが満開になるころにはコウバイの花が無くなるようだ。
ハクバイとコウバイ
コウバイ
ハクバイ
広場の入り口付近にブンゴウメと思われるウメがある。例年、このウメはコウバイやハクバイより遅く咲く。今見ると、赤くなった蕾が芽鱗から抜け出し始めており、早いものは、もうすぐ開花しそうに見える。
ブンゴウメ?
撮影:2月8日