前田の丘の樹木 アワブキ
2月12日(日)
前田の丘の広場は1段低いところと、それよりも少し高いところの2段になっている。境に当たる低いところにサクラの樹が1列に5本植えられている。このサクラはソメイヨシノではないかと思っていたが、冬芽を見ると、オオシマザクらしいことが分かった。低い広場の樹木については、昨日まとめたので、今日は上の段を調べてみることにする。
奥のサクラの脇にヤマボウシ、その左にエゴノキ、更にその左にアワブキの樹が並んでいる。今まで、ヤマボウシの幹には灰白色の斑点模様があり、エゴノキは黒味がかっていることを念頭に見てきたが、ここではこのことが通用しないようだ。何方の幹も灰白色の斑点模様があり、幹だけでは区別が難しくなった。そこで、冬芽を頼りにした。冬芽を確認することによって、ヤマボウシとエゴノキ樹の違いが分かった。しかし、一番左の樹の冬芽は、ヤマボウシ、エゴノキに比べると一際大きく、形も違っている。冬芽の先は、幾つかに分かれているように見えたが、星状毛に包まれた細長いものが複数かたまっているようだ。
ヤマボウシの冬芽
ヤマボウシの冬芽
エゴノキの冬芽
アワブキの冬芽
サクラの樹に沿って、上の広場にヤマボウシが植えられている。これも冬芽を確認することによってわかってきた。更に左奥へ入っていくと、エゴノキ、アワブキ、コブシが出てくる。エゴノキ、アワブキについては1度確かめたので、冬芽を確認することで、直ぐに見分けがついた。コブシは毛が豊かな冬芽をしているので、迷うことがなかった。
左:エゴノキ、中 :アワブキ、右:コブシ
コブシ
コブシの冬芽
緑の豊かな夏季には鬱蒼と草木が茂り、中へ入ることが出来ない前田の丘だが、冬季はたやすく中へ入ることが出来、色々な樹木を知ることが出来た。アカメガシワがこんなにもたくさんあったこと、ソメイヨシノと思っていたサクラの並木がオオシマザクラになったこと、新しくアワブキの樹が見つかったことなどが強く印象に残った。
撮影:2月8日
記 平成29年2月9日(木)