カジイチゴの新葉が出てくる
1月30日(月)
コリア庭園からいつもの藪へ入り、ムラサキシキブを見た。以前は何本もあったように記憶しているが、このところ本数が少なくなったようだ。ムラサキシキブの冬芽は裸芽で、枝に対生している。また各枝も対生に出ている。冬芽の表面は沢山の毛で覆われている。この毛は星状毛と呼んでいる。
ムラサキシキブの冬芽
薮から出ると、池の畔に出る。ここには大きなソメイヨシノの樹がある。この樹の脇を見ると、柿色をした小さな果実が目に入って来た。「この樹を見ると、何の樹だったかなぁ」といつも考えてしまう。一般的にはピラカンサと呼んでいるが。これの果実には赤いものと黄色いものとがある。赤いものはトキワサンザシで、黄色いものはタチバナモドキということを手掛かりして、見分けているが、いつも迷う。
タチバナモドキの果実
茶店の前のいこいの広場にヤマザクラがある。ここへ来るたびに、このヤマザクラの冬芽を見ようとしているが、冬芽は高いところにあるので、今まで1度も鮮明な写真が撮れていない。今日も試みたが、結果は同じだった。資料によると、長卵形で無毛という。
ヤマザクラの冬芽
茶店から池へ出た堤の両側にヨコハマヒザクラが植えられている。その冬芽を見ると、未だ細長いが、芽鱗の皺がのばされ、前回よりは幾分膨らみが出てきたように見える。
ヨコハマヒザクラ
石碑の広場の角にコナラと並んでクリの樹がある。幹を見ていたのでは、コナラとクリの区別はつかない。コナラの樹は見る機会が多く、冬芽も見ている。ところが、クリの樹を見る機会は少ない。「冬芽を見れば2つの違いが分かるのでは」と思っていた。丁度いい機会なので、クリの冬芽を見た。冬芽は、先が黒く、こんもりしている。稜があるコナラの冬芽とは全く違っている。
クリの冬芽
里の広場に入り、アカメガシワを目指した。ここの入り口にもアカメガシワがあるのだが、今見ると、どこにあるのだか分からなくなってしまっている。さらに奥へ入ると、藪の縁に沿ってカジイチゴの樹がある。この樹を見ると、もう新葉が出始めていた。
カジイチゴの新葉
アカメガシワの冬芽
撮影:1月23日
記 平成29年度1月24日(月)