公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ハナミズキの冬芽の先端に色がつき始める

129日(日)
 
 ハナモモの奥にハクウンボクがある。エゴノキの花に似た白色の綺麗な花を咲かせる。この花は大きな葉の下に咲くので、うっかりすると見逃してしまう。事実、ここ何年か見逃している。今年は、冬芽の成長が早いように見受ける。主芽はもちろんだが、副芽も大分大きく成長している。この副芽もシモクレンと同様、主芽が開花すれば役目を終え、退化するようだ。
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 公民館を取り囲むように南側にレンギョウがある。先日も見ているが、他の冬芽が例年より早く成長しているようだが、このレンギョウは反対に成長が遅いように見受ける。例年、幾つかが花開く現象があるのだが、今年は暮れからその兆候が見られない。何が原因なのだろうか。
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 レンギョウの冬芽

 先日、ニシキギの冬芽に4本の稜があることに気づき、注目するようになった。今日見ると、四角錐の形がよく分かる。この姿から判断していくと、芽鱗は凡そ16枚はあることになる。下の大きな芽鱗の縁は曲線を描くが、上の芽鱗の縁は先が鋭角になっている。
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 ニシキギの冬芽

 公園に緑色の花を咲かせるサクラが1本ある。名前はギョイコウらしい。珍しい桜で、この近辺で見ることはない。この冬芽を見ると、芽鱗は、カンヒザクラの冬芽に似ていて、毛がないせいか、光が当たると、輝いて見える。
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 ギョイコウの冬芽
 
 公園にあるヤエザクラはカンザンと思われる。冬芽は、まだしっかりと芽鱗を閉じている。褐色をした芽鱗の表面はあまり毛がないようだが、縁には短い毛がある。特に先端部ではこの毛がよく見える。芽鱗を拡大してみると、白色の点が散在している。これは毛なのだろうか。
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 カンザンの冬芽

 カンザンの近くにサルスベリがある。公園の中には、このほかにも何本かのサルスベリが植えらえている。この冬芽は小さくて、何時見ても詳細が分からなかった。今日の写真だと、少し分かりそうだ。冬芽は葉痕の上にあり、枝に張り付くようについている。三角形で、外側の2枚の芽鱗が目立つ。芽鱗の表面は褐色で、短い毛があるようだ。冬芽はこの中に納まっている。
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 サルスベリの冬芽

 駐輪場の脇にハナカイドウが2本ある。花の時期でないと目立たないので、注意して見る人は少ない。冬芽の多くは枝から短い柄を出して、その先に1つ付いている。赤褐色の芽鱗の上の部分は白っぽく、縁には毛がある。直接枝から出ている冬芽は同じようなつくりをしているが、枝に沿うようについている。
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ハナカイドウの冬芽:枝の先につく

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 ハナカイドウの冬芽:枝に沿っている

 先日、ハナミズキの葉芽について1点疑問を感じた。その思いもあったせいか、冬芽を見た時、注意して見ようと思った。花芽を見ると、先端がうっすらと赤みがかってきた気がする。確かに先日の色とは違っている。花芽の下を見ると、葉芽に見えた苞葉が付いている。これはいずれ葉になって行くように見える。
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 ハナミズキの冬芽
  
 最後に公園の中央に植えられているネムノキを見た。葉がなくなった枝の間に白く光るものが見える。数が多く、みんな同じ大きさなので、紙くずなどが引っ掛かった姿ではない。「まだ、果実が残っている」と思った。望遠で見ると、間違いなく果実であった。
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 ネムノキ

撮影:126

  記  629年度124日(木)