公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ナツツバキの幹に似た樹はリョウブだった

127日(金)
 
 良い天気で、風もないので、昼近くになって三ツ池公園へ行くことにした。1月の後半に入ったが、三ツ池へ行くのは今年初めてである。ヤマナラシ、ネコヤナギなど見ておきたいものが沢山ある。サクラの冬芽も見ておきたい。
 南門から入って、メタセコイアを見た。大きな樹で高く聳えている。冬芽を見る機会がないかといつも様子を伺っていた。奥の方のメタセコイアを見ると、下の方に枝がある。何とかなりそうに思えたので、近づいた。米粒の様な冬芽が見える。枝を下げることが出来たので、接写撮影が出来た。冬芽は対生についている。楕円形をしており、茶褐色の芽鱗が重なり合っている。
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 そろそろサクラの冬芽が動き出すのではないかと、南門の正面にあるシュゼンジカンザクラを見た。このサクラは、カンヒザクラオオシマザクラの雑種で、ソメイヨシノに先駆けて咲く。昨年は、33に開花を見ている。冬芽を見ると、艶があり、上の方がほんのりと明るい色に変わり、黄色味がかっている。
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 シュゼンジカンザクラの冬芽

 ソメイヨシノの冬芽を見たが、シュゼンジカンザクラのような動きは見られない。幾分大きくなった気がしたので計測してみた。しかし、長さ9㎜、幅3㎜とほとんど変化がなかった。この冬芽は何時見ても毛深い。
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 このソメイヨシノの裏側は斜面になっていて、ケヤキの林が広がっている。このケヤキを見ていくと、低い枝がある。暫く冬芽を見ていなかったので、覗いてみると、相変わらず小さく、分かりにくい。計測すると、長さ2㎜、幅1㎜程であり、昨年の1116日に見た時とほどん変わりがない。冬芽は円錐形で、下が太く、丸みがあり、先端は尖っている。
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 ケヤキの冬芽
 
 ヤマナラシを確認するために坂を上り始めた。途中まで行くと、カンヒザクラの冬芽が目に入って来た。先程のシュゼンジカンザクラの冬芽と同じように、先が明るい色に変わり始めている。カンヒザクラはシュゼンジカンザクラの片方の親であり、同じようにソメイヨシノよりは早く咲く。このサクラも昨年33日に開花を見ている。
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 更に坂を上ると、左側に大きなソメイヨシノやカエデ、コナラなどが見えてくる。その中に1本、ナツツバキの幹に似た樹があった。「冬芽があれば、判断が付くのだが・・・」と冬芽を探すと、手に届きそうな枝に冬芽はあった。その冬芽を見ると、冬芽は芽鱗にすっぽりと覆われている。ナツツバキとは明らかに違うと分かった。この冬芽はリョウブになる。
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ナツツバキの幹に似た樹

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 リョウブの冬芽

 カエデの冬芽を見た。冬芽は、赤い細い枝に対生している。枝と同じ赤い色で、太陽のに光に照らされ輝いている。この赤色が綺麗で、目が惹き寄せられる。
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カエデの冬芽

 4稜を持ったコナラの冬芽も綺麗に映えている。頂芽を見ると、3つあり、その中の1つが際立って大きい。芽鱗は茶褐色で、枚数が多い。表面には疎らに短い毛があるようだ。
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 コナラの冬芽


 
撮影:12223
 
  記  平成29年度123日(月)