ヤマモモの冬芽が色づく
1月27日(金)
ナノハナの開花を確認した後、天気がいいので、公園内の樹木の冬芽を見ることにした。最初に見るのはソメイヨシノである。下の方へ下がっている枝の冬芽を見ると、干からびたようで、生気が感じられなかった。その枝も同じようで、枯れてしまったように見える。触ると折れる危険性もあるので、他の冬芽を撮影することにした。同じ冬芽でもこちらの枝は、樹の幹に近く、生気がある。この枝の冬芽を見ると、先程のとは色からして違っている。芽鱗の毛を見ると、下と先端に毛が多いようだ。そのせいもあるのか、冬芽は下と先端が白っぽく見える。
ソメイヨシノの冬芽
公園にはソメイヨシノ、オオシマザクラの樹が1本ずつしかないので貴重である。ソメイヨシノの冬芽を見てからオオシマザクラの冬芽を見ると、何時も「綺麗だなぁ」と思う。それは、まず芽鱗の毛にある。オオシマザクラの芽鱗には毛がないので、艶がある。次は形にある。ソメイヨシノはずんぐり型だが、オオシマザクラは下が締まっている。大きく拡大した写真を見ると、オオシマザクラの冬芽の先端に毛が認められる。また、芽鱗の表面、縁にも多少毛があるように見受けられる。
オオシマザクラの冬芽
公園にヤマモモの樹は雄株雌株がそれぞれ2本ずつある。花期後は、まず雄花が落ち、その後、しばらくして雌花の果実が落ちてくる。2本ずつしかないのだが、この花や果実の数、量がバカにならない。4本の樹の下は、花や果実で一杯になる。雄花は枯れ、小さくなっていくが、果実は中々枯れて、腐っていかない。毎年この処理に手を焼いている。冬芽を見ると、どちらも赤みを帯びてきている。雄花は、塊がはっきりしてきて、これが雄花になるのではないかと推定できるようになってきた。雌花の方はまだそこまでは進んでいない。
ヤマモモの冬芽:雄花
ヤマモモの冬芽:雌花
12月17日にセンダンを見た時は、まだ少し葉が残されていた。今は、1枚の葉も残っていない。冬芽を見ると、先日は葉が落ちたばかりで、葉痕が緑色をしていたが、今は、褐色に変色している。星状毛で包まれた冬芽の塊には余り変化はなかった。
センダンの冬芽と葉痕
オオデマリの冬芽
撮影:1月25日
記 平成29年度1月25日(水)