公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ユリノキの冬芽は意外と小さかった

124日(火)
 
 天気が良かったので、昼頃、ウメを見に岸根公園へ出かけた。バスの時刻表を見ず、来たバスに乗ると、バスは直ぐ走り出し、信号で止まった。すると、後続のバスが隣へ来て、同じく信号で止まった。信号が青に変わると、後続のバスが先に走り出し、乗ったバスが後を追うことになった。前を進むバスの番号が見える。何と、前のバスは岸根公園を通るバスである。23分待てば、あのバスに乗れたのに・・・」と後悔した。先を進むバスは、間をどんどん広げて遠ざかって行く。バスの選択を間違え、遠くのバス停から10分ぐらい歩く破目になって仕舞った。バスを降りると、先日の寒さとは違い、風がなく穏やかである。緩やかな坂をゆっくり上って行った。
 平日の午後なので、公園にはほとんど人の姿は見えない。ゆっくりと、ひょうたん広場を横断し始めた。ひょうたん広場の中央と、西側にユリノキが高く聳えている。西側のユリの樹を見ると、低いところに枝が出ている。何度も、ユリノキの冬芽を間近で見たいと思っていたが、今まで諦めていた。この枝なら、冬芽を間近に見えそうだと思った。手を伸ばすと届いた。早速、撮影と計測をした。長さ1.8㎝、幅0.8cmと意外と小さいものであった。望遠で撮影していた時は、計測が出来ないので、結構大きいと思っていた。濃い灰白色で、短い毛があることも分かった。また、中央に縦方向に筋が入っている。
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 先日見たヨコハマヒザクラのところへ行き、冬芽を見た。先日は計測をしていなかったので、計測すると、長さ8㎜、幅3㎜と、此方も意外と小さかった。見た感じだと、ヨコハマヒザクラの冬芽は、サクラの中では大きい方だと思っていたが、そうではなかった。やはり、感覚でなく計測しておくべきだと思った。冬芽を見ていると、頂芽を除くと、2個ずつ互生についているように見える。中央付近がよく膨らんでいる。
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 ヨコハマヒザクラ
 
 スダジイがある。スダジイを見ると、大きい葉のスダジイと小さい葉のスダジイとを思い出す。この問題も1度考えてみたことがあるが、まだ課題として残っている。今日も調べてみたが、葉の大きさだけが違うだけで,その他の違いはよく分からなかった。冬芽は、どちらも長さが8㎜、幅が3㎜であった。2つの写真を並べてみても、どっちがどっちだか分からない。
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葉が大きいスダジイ

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 葉が小さいスダジイ

 スダジイの樹に混じって、明るい黄緑色の葉が見えた。「この樹もスダジイだろうか」と一瞬思った。葉の形大きさはほぼ同じくらいである。しかし、何となく違っている。スダジイの葉の裏は褐色だが、この葉の裏は表面と同じ色である。明らかに違う。冬芽を見れば、違いが分かると思い、冬芽を探した。しかし、冬芽が見つからない。タブノキならば、今はけっこう大きな冬芽になっている。2本の樹を見ていると、1本の脇に小枝が出ていて、それに小さな冬芽が見つかった。やはりタブノキの冬芽であった。この2本の樹は以前も見ていることを思い出した。スダジイを見続けてくると、先入観が先に立ち、迷いが出て来る。
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明るい黄緑色の葉

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タブノキの冬芽
 
 ひょうたん広場の外周がランニングコースになっている。そのコースの内側に1本のトチノキがある。先日、トチノキの冬芽に粘液があることを知ったので、何時か確認したいと思っていた。1本のトチノキを見ると、下の方に枝が1本見えた。若しかしたら、「触って確認できるかもしれない」と思い、近づいた。しかし、冬芽は手の届く高さではなかった。下から見ても粘液は確認できなかった。
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 トチノキの冬芽

撮影:117
 
  記 平成29年度117日(火)