公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

マンサクが咲き出す

121日(土)
 
 瓜久保休憩所からカッパ池へ向かい始めると、枝から黄色いものがはみ出ていた。それを見て、「これはマンサク」と思った。一昨年は27日に開花を見ている。こんなに早く咲き出すのかと再認識した。今日は、たった1輪が丁度咲き出す場面だった。こういう機会は2度とはないだろう。他には開花寸前の蕾はないだろうかと探すと、12輪が口を開きかけていた。マンサクの花弁は平行の紙切れのようで、珍しい花である。
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 マンサク

 マンサクの直ぐ上に、ニシキギがある。この枝には翼があり、面白い枝をしている。ニシキギの冬芽は自宅近くの公園で見ている。赤褐色で、4稜があり、四角錐のような形をしていた。ここは日当たりが悪いせいか、冬芽は非常に小さい。肉眼では詳細は分からない。写真を撮り拡大してみると、頂部に1つだが、各節に対になってついている。芽鱗は灰褐色で、芽鱗の縁が不規則に刻まれている。4稜は明確でない。
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ニシキギの冬芽
 
 上へ上がりきって、これから進むソシンロウバイの方を見た。ここには左側に、エゴノキ、ハンノキ、ヤマグワがあり、右側にはケヤキ、カエで、ヤマグワ、などがあるが、いずれも1枚の葉もついていない。注意して見ないと、夏ごろとは違い、どれも同じ樹のように見え、違いが判らない。典型的な冬景色である。
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 カッパ池の前の道

 手前のヤマグワの冬芽を見た。太った三角形の形は以前とほとんど変わっていない。冬芽は2枚の芽鱗の間に挟まっているようだ。冬芽の下に円形の葉痕が写っていた。維管束痕は円形だというので、確認した。数は不明だが、円形に並んでいそうだと分かる。
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 ヤマグワの冬芽

今日の課題のソシンロウバイのところへ来た。既に、ここへ来る前に、ネムノキの第2休憩所の横でソシンロウバイは見てきたが、ここで見るのが課題であることには変わりがない。予想以上に開花していたが、まだ蕾の数が多い。澄み切ったこの黄色い花弁が何とも言えない美しさである。花弁の数は何枚あるだろうか。数えようとしたが、1枚ずつ取って行かないと数えることが出来ない状況にある。資料によると、「花は多数の花被片がらせん状につき、花弁と萼片とに分かれない」とある。
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撮影:111
 
  記  平成29112日(木)