公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

オニシバリの蕾

120日(金)
 
 古民家の裏庭へ入ってみたが、花はなく、1人の人が庭の手入れをしているだけで、閑散としていた。ここは近くの樹の葉で覆われ、日陰になっているときが多いが、冬のこの時期は、葉は落葉しており、日が射していて明るい。ここに2月下旬、フクジュソウが咲いてくる。「何か気配が見られるか」と見たが、今のところ何の気配もなかった。あと1か月ぐらいで、芽を出し、花をつけるようになるのだろうか。足早にここを通り過ぎ、ミツマタのところへ行った。ミツマタを見た時、「あれっ!ひとまわり小さくなっている」と感じた。前回見た時は、苞葉が開き、中から蕾が出てきていた。何故小さくなったのか、写真をよく見直してみた。すると、苞葉がなくなっていることに気が付いた。苞葉がなくなっただけで、全体が小さく見えたのだった。蕾を見直すと、前の方に長く伸びていることが分かった。
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 古民家の門を出たところにオニシバリがある。昨年の63日に赤い果実をつけていたのが強く印象に残っている。この花も撮影した記憶があったので探してみると、昨年の315日に撮影していたことが判明した。薄い黄緑色の筒状花で、先が4つに分かれている。今見ると、蕾が付いている。「この蕾を見て、一寸変わっているなぁ」と思った。細長い蕾で、先が黄緑色をし、基の方の筒は濃紫色をしている。この形から筒状花になりそうだと連想できる。
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オニシバリの蕾

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オニシバリの花:昨年の315

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オニシバリの果実:昨年の63

 再び水田へ戻ってきた。畦道を歩くと、ハンノキが頻繁に出てくる。しかし、どのハンノキにも花序の形跡がない。どうしてなのか不思議でならない。水車小屋へ着いた。ここにつくと、カメラを持った人が何人もいた。皆バードウオッチングをしている人である。何か珍しい野鳥が見られるかもしれない。ここでは、野鳥をひとまず置いて、ここにあるマユミを見た。この冬芽を見て、「マユミの冬芽は、こんなに小さかったかぁ」と疑問を抱いた。確か、他の場所でも見てきている。その時は、こんなに小さくなかった。計測してみると、長さ、幅とも12㎜である。マユミの冬芽は赤褐色で、対についている。丸みがあり、小さいながら膨らんでいる。これでもマユミの冬芽の特徴を表している。
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 マユミの冬芽

 バードウオッチングの仲間に入り、どんな野鳥を見ているのか、視線を皆さんと同じ方向へ向けた。何かが動いていることが分かったので、直ぐカメラを向けて撮影してみた。黒い頭で、目から頬にかけて黒くなっている。嘴も黒く、先が下へ曲がっているようだ。翼は茶褐色で、胸と腹には黒い斑点模様が見られる。この野鳥は、先日見たツグミになる。
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 畦道から園道へ出て進んでいると、目の前に小さな野鳥が飛んできた。よく見かけるハクセキレイである。この野鳥に似たものにセグロセキレイがいるが、見かけるのは殆どがハクセキレイで、セグロセキレイを見かけることがない。2種類の違いは、顔を見ればわかるという。ハクセキレイは白色で、セグロセキレイは黒色だという。
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 天気が良く、明るいので、オニグルミの冬芽が撮影できそうなので、狸久保広場へ向かった。細い農道を、農地を見ながら入って行った。この時期だから人は殆どいない。狸久保広場へ来ると、オニグルミの梢は太陽の光が当り、明るくなっていた。冬芽は高いところにあるが、望遠で何枚か撮影した。薄い灰褐色で、縦方向に稜があり、角張っているように見える。まだ、上へは伸びていないようだ。
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 オニグルミの冬芽

撮影:111

  記  平成29112日(水)