公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ウグイカズラが咲き出す

118日(水)
 
 ばらの丸の橋の手前にクヌギの樹がある。今日はこの樹の冬芽を見ようとしている。この樹を最初に見た時は、クリの樹とばっかり思っていた。小さな果実が出来た時も、疑っていなかった。しかし、この樹の果実は一向に大きく成ってこなかった。「不思議だなぁ」と思っているうちに、果実が落下し始めた。落下した果実を見て驚いた。この果実はクヌギである。クリの樹と思っていたのはクヌギと分かった。調べていくと、突き出た葉脈が緑色をしていればクリになることが分かった。幹からは、まだこの2つの区別がつけられない。クヌギの冬芽を何とか捉えたいと思っていたが、何時も高いところにあるので、諦めていた。今日は天気いいので、望遠で撮ってみようと思い、撮影した。冬芽は薄い褐色で、楕円形をしている。芽鱗は薄い褐色で、毛があるようだ。ソメイヨシノを連想する。
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 ばらの丸の橋の両側にアカシデの樹がある。昨年は、ここのアカシデの冬芽等を何度も見に来た。赤褐色に光る冬芽を見ては、「綺麗だなぁ」と何度も思った。その内、突如として、細長く、ひとまわり大きな冬芽が出現した時は驚いた。その時、大きな冬芽が雄花の花序であり、小さい方が雌花の花序であるとこを知った。今見るアカシデの冬芽にはいずれも大きさに違いが現れていない。何時違いが現れるのか楽しみにしている。この冬芽は、他の冬芽より芽鱗の枚数が多く、それが規則正しく重なり合っている。
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 アカシデ

 橋を渡ると、右側にキブシが見えてくる。更に進むと、ハコネウツギムラサキシキブなどが現れてくる。次に見るのはもみじ休憩所のナツツバキとリョウブである。ナツツバキの冬芽は、外側の硬い芽鱗が剥がれ始め中の毛が見え始めている。この中のものが、次にどうなっていくのか、まだよく分らない。昨年は、白色の毛に包まれた蕾が現れ、それが花開いて行った。この過程をもう少しよく調べてみたいと思っている。
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 ナツツバキ

 道を隔てた向かい側にリョウブの樹がある。この冬芽も外側の硬い芽鱗が剥がれ始め、帽子をかぶったようになっている。このような冬芽の姿は、色々な資料によく紹介されている。リョウブの冬芽はこの硬い芽鱗が剥げると、裸芽となり、その状態で開花を待つことになる。この冬芽から、長い花序が出て、小花が咲く。
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 リョウブ

 ばらの丸の丘から水田へ向かう坂の途中にウグイカズラの樹がある。この樹から早春薄いピンクの花が咲く。今日はこの花を見るのが1つの目的になっている。花が終わると、もうこの樹がどこにあったか分からなくなってしまう。昨年の暮れ頃、検討をつけ探してみたが所在が分からなかった。ばらのまるの丘から坂を下り始めると、花が咲いていたので、ウグイカズラの樹はすぐ見つかった。見ると、葉に先駆けて咲いている。暮れに探しても、葉がなかったので、手掛かりがなかった。円筒型の花で、先が5つに分かれている。中をのぞくと、5本の雄しべと1本の雌しべが見つかる。
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 ウグイカズラ

 更に降りて行くと、ヤマコウバシの樹がある。昨年は、この花の開花を見損なっている。暮れに、この冬芽が赤紫色に染まり、綺麗に映っていたことを覚えている。今は濃い赤褐色の芽鱗に覆われ、合わせ目がしっかり閉じている。基の方は光に照らされ、輝いているが、先の方は毛があり、白っぽく見える。
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ヤマコウバシ

撮影:111
  記  平成29112日(水)