公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ホトケノザが咲く

114日(土)

 公園にキンモクセイ1本ある。10月ごろオレンジの小さな花をつけるが、この花が咲く時は強い香りが放たれる。近くを通る多くの人は、「これは何の香りか」と疑問を覚える。好い香りか、嫌な香りかはその人によって感じ方が違うが、多くの人は好い香りと感じるらしい。たまに嗅ぐときはいい香りと思えるが、何度も嗅ぐと、抵抗感が出てくる。このキンモクセイの冬芽を先日見ているが、その後どうなったか様子を見た。この冬芽は、数個が積み重なるようにつく面白さがある。今も左右対称に付いている。肉眼で見たのでは詳細が分からないが、接写写真を撮ってみると、冬芽は下が丸く、上へ向かうと次第に尖っていくことが分かる。中央付近の赤褐色の帯のようなところに目が惹かれる。
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 芝生地を歩いてジンチョウゲの方へ進んで行った。足元を見ていると、赤紫色のものが見えた。最初、ごみではないかと思った。しかし、すぐに「ホトケノザかもしれない」と思い直した。例年だと、暮れにホトケノザカラスノエンドウの開花を見ている。ところが、草刈機が導入され始めてからは、年内にホトケノザカラスノエンドウの開花を見ることがなくなってしまった。次々に出た芽が刈られてしまうからだと思う。ホトケノザの開花を見ると、春の足音が聞こえてくる気がする。
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 ホトケノザの直ぐ傍にスズメノカタビラが咲いている。スズメノカタビラは生命力が強いせいか、刈られても、刈られても伸びてくる。そして、背丈が低くてもすぐ花をつける。今も背丈は低い、しかし確かに花をつけている。スズメノカタビラも今のうちなら他のものと間違うことなく、確かにスズメノカタビラと分かる。しかし、イチゴツナギなどが出てくると、「はてな?」と迷いが出てくる。そうならないよう、特徴をしっかり覚えておきたいものである。
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 スズメノカタビラ

 ジンチョウゲのところへ来た。前回と比べたら、葉の緑が濃くなり、蕾が大分膨らんできた。新しい生命が吹き込まれたようだ。それにしても、一昔から考えると、株が小さくなり、枝数も少なくなっている。このままだと、衰えていく運命にあることには変わりがない。
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 ジンチョウゲの隣のカンヒザクラへ移動した。冬芽は濃い赤褐色で艶がある。サクラの冬芽の中では、これとオオシマザクラの冬芽が綺麗だ。中央部分が膨らんでいる。この形には大きな変化がない。それでも芽鱗の枚数を注意して見ると、幾分増えているようだ。ということは冬芽が先へ伸びたということになる。
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 公園にハナモモの樹が3本ある。元々は2か所に2本ずつ、紅白のハナモモがあった。ここの場所にも、隣り合わせに植えられていた。ところが、数年前に強風で白いいハナモモがなぎ倒されてしまった。それからはこちら側のハナモモは紅いハナモモが1本のままになっている。冬芽を前回の写真と比べると、芽鱗の毛が白くなってきたせいか、目立つようになってきた。
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 ハナモモ

撮影:129


  記  平成2919日(月)